お知らせ


【お知らせ】

スペシャライズド公式オンラインストアが2015年9月29日(火)午前10時にオープンいたします!

公式オンラインストアのURL: specialized-onlinestore.jp  

あわせて新しい公式ブログも同時にオープン。

新公式ブログURL:specialized-onlinestore.jp/contents/blog 

今後はこちらの新しいブログから、最新情報を定期的にお届けいたします。

2015年7月31日金曜日

全日本MTB選手権大会:藤田翔也レポート

スペシャライズドジャパンMTB TEST RIDERの藤田翔也です。

年に一度行われる、日本一を決めるビッグレースに参戦しました。 レース会場は、日本におけるマウンテンバイクのメッカ「長野県富士見パノラマリゾート」。Coupe du Japon 第2戦と同じ会場ですが、距離が伸び、新設区間の多いコースでした。

今回のレースにもっとも影響を及ぼしたのは、「雨」です。台風が接近していました。


路面がドライであれウエットであれ、滑り方は違えど、滑ります。

ドライ時にはコース上に砂、あるいはそれと同等に細かな土が発生し、タイヤのグリップを奪います。ウエット時には、水を含んだ土や根っこの一部がスケートリンクのようにツルツルになり、滑ります。


違いは、ウエットコンディションの場合、水を吸った路面が柔らかくなり、ブレーキングポイント周辺で縦に深い溝ができること。ポイントにもよりますが、某カーマンガの「溝落とし」をしないとクリアできない区間もあり、難易度があがります(笑) セッティングは状況に合わせて調整する必要があります。

2015年7月30日木曜日

エアロについてアレコレを、専門家に聞きました。

エアロロード、エアロヘルメット、エアロホイール... いま、自転車の設計開発において、エアロダイナミクスは不可欠な要素です。

私たちがS-Works VENGE ViASを発表したように、各社がそれぞれの設計哲学に則って、空気力学的に最適化されたロードバイクを開発しています。

エアロはとても身近な概念ですが、やっぱりいろいろと疑問があると思います。そこで今回、「#AskChris #Aeroiseverything」のハッシュタグとともに皆さまから届いたご質問の一部を、スペシャライズドのエアロ関連製品の研究開発主任、クリス・ユーに届けました。


質問(以下、Q): 「空気抵抗を減らす方法は、ホイールやヘルメットを変えたり、シューズカバーをしたりと色々ありますが、一番効果的な方法はなんでしょうか?」

クリスの回答(以下、A): 「ぴったりとからだにフィットするサイクルジャージーを着る」、「エアロヘルメットを被る」、「ボディージオメトリーフィットを受ける」などが、もっとも手軽で費用対効果に優れる方法でしょう。


Q: 「発表と同時に、S-Works VENGE ViASを先行予約しました。これまで、ボディージオメトリーフィットで調整した ROUBAIX Pro に乗っていたので、ロングツーリングでも体に痛みやストレスをまったく感じることなく、快適そのものでした。VENGEに乗り換えるにあたって、以下2点の完成度についてお聞かせください:

1)ロングライド時の衝撃吸収性能

2)ROVAL CLX 64への橫風に対する安定性」

A: まず、VENGE ViAS を選んでいただいて本当にありがとうございます!最高のエアロロードバイクを手に入れましたね。いただいたご質問に回答します:

1) ROUBAIX と比べてしまうと、VENGE ViASは同じくらいにスムースとは言えません。VENGE ViAS と ROUBAIX はまったく違う領域を走るために設計された、まったく異なるバイクです。

ですが、従来のエアロロードバイクと比較すると、VENGE ViASは際立ってスムースです。フレームやROVAL CLX 64の形状、幅の広いターボタイヤに起因します。高めのリムと、幅広で空気圧の低いタイヤが、路面からの振動を吸収するのです。

2015年7月27日月曜日

#TDF2015:ステージ21 レポート

ツール・ド・フランス2015 はクリス・フルーム(SKY)の総合優勝で幕を閉じました。他を寄せ付けない強さを見せたクリスと、常に素晴らしいパフォーマンスを見せたTeam SKY は、私たちロードレースファンに感動と熱狂を与えました。本当におめでとうございます!


最終ステージを制したのは、アンドレ・グライペル(LTS)。グライペルにとってこれが本大会4勝目。雨上がりで滑りやすく、リスキーな集団スプリントにおいても強さを示しました。




ティンコフ・サクソのペテル・サガンは4年連続でポイント賞を獲得。マイヨ・ヴェールに身を包み、表彰台へ上がりました。

「本当にうれしいよ。2015年のツールでは、序盤から苦戦を強いられた。僕の役割も、以前いたチームのものとは違った。落車もなく、グリーンジャージーを着てここにいられるのは幸せだ。僕にとっては、本当に特別なものなんだ。

今までとはまったく違うツールになったけれど、アルベルト・コンタドールと走れたのは素晴らしい経験だ。彼はまさに王者。彼をはじめ、チームメイトと一緒にツールを走れて、とても楽しかった。

ツールの始まりから、本当に大変な戦いが続いた。簡単じゃないことは分かっていたよ。だから僕自身の成績はあまり気にしていなかった。他の役割もあったから、ツールを通じてプレッシャーは高かった。集中力を切らさずにやってこれたし、この経験は糧になるよ。

ステージは勝ちたかったけど、厳しかった。それでも積極的に動いたし、ポイント賞も獲った。満足はしているよ」
―ペテル・サガン




サガンの活躍、ラファウ・マイカのステージ11優勝があったティンコフ・サクソ。鮮やかな蛍光イエローに身を包んだエリート集団は、3週間にわたり攻めのライディングを維持しました。

しかし、チームリーダーのアルベルト・コンタドールが思い描いたツール・ド・フランスにおけるキャンペーンは、実現しませんでした。最終的な総合順位は5位。フルームからは9分48秒の遅れでした。

【イベント告知】マクラーレン・ターマックの父、来る

「本社スタッフが語る、ロード3車種開発ストーリー」トークイベントのおしらせ

昨年、全世界250限定で発売したマクラーレンとのコラボモデルを企画して、製品づくりの主導的役割を果たしたブレント・グレイヴス(Brent Graves)が緊急来日。新製品開発の一翼を担い、スペシャライズドの未来を握るキーパーソンの一人であり、普段はライダーのみなさんとお会いする機会が少ない立ち位置ですが、今回は特別にみなさんとの交流の機会を設けることができました。

トークイベントではロードバイクの3本の矢である、ヴェンジ、ターマック、ルーベのそれぞれの良さについて、なぜ用途ごとに3車種をラインナップするのか、そして、これらの開発秘話をお伝えする予定です。3車種のうち、どのバイクが自分にとってベストなのか選びあぐねている方、フルモデルチェンジしたヴェンジだけではないスペシャライズドロードバイクの良さに触れていただく絶好の機会です。

また、質疑応答の時間も設けてみなさんの素朴な疑問にもお答えします。この機会をお見逃しなく。 

■日時:201582日(日) 11:0012:30 (10:50開場)
■場所:スペシャライズド東京 東京都新宿区西新宿8−16−2 新宿グランドウィング 1
F
料金:無料
■お問い合わせ:スペシャライズド東京 電話
03-5332-5900
ご注意:事前の予約はできません。万が一会場にお客様が入りきらない場合は入場制限を実施する場合がございます。会場スペースの都合で立ち見となりますこと予めご了承ください。



2015年7月26日日曜日

#TDF2015:ステージ20 レポート

ツール・ド・フランス2015 ステージ20を終え、いよいよ残すはパリの最終ステージ。ティンコフ・サクソのアルベルト・コンタドールは、総合5位。目標だったジロ・デ・イタリアとのダブル優勝こそ逃しましたが、ダブル達成に向けての挑戦と取り組みには満足しているようです。



「ツール・ド・フランス総合5位を夢見るライダーもいるだろうけど、僕の目標はそこじゃなかった。でも、挑戦できたのはうれしいよ。もしかしたら、ジロとツールのダブル優勝ができたんじゃないかって引退後に考えると思う。でも今となっては、その必要はなくなった。ダブル優勝が不可能だとは思わないけれど、本当に難しいね。準備方法すら、誰も知らないんだ。でも、『やってみたい』と思うだけじゃなくて、実際に挑戦できたのは良かった。

2016年のプランは、2014年と同じようになるだろうね。最高の調子でシーズンインを楽しみ、ツールに出場して、次はオリンピックだ。来年のオリンピックはハードだ。それ自体は僕のスタイルに合っていると思う。稀なことだよ。

ステージ20は本当にハードだった。とりわけ疲労を感じたし、3日前の落車の影響があったのも確かだ。まぁまぁなツールになったので満足しているとは言える。今日、ナイロ・キンタナ(MOV)は良いレースをしたね。でも、Team SKYは賢く仕事をしたので、クリス・フルーム(SKY)からタイムを奪えなかった。

2016年、僕らのプランはまったく別ものになる。今までとは違う狙いを設定して、ツールに標準を合せる。すでに僕がフォーカスしているのは、2016年シーズンだ」
― アルベルト・コンタドール

ポイント賞の獲得がほぼ確実となったペテル・サガン。コンタドールのために走り、パリへグリーンジャージーを着て出走することに特別な思いがあるようです。

「グリーンジャージーをめぐる戦いは毎年異なるけれど、2つ目、3つ目、4つ目と数が増えるたびにどんどん難しくなっている。

他のスプリンターに比べて、幅広い仕事を僕は求められている。けれども、それはとても良いことだし、フラット・ステージ以外でも異なる役割にベストを尽くした。全体的には、うまくいったと思う。アンドレ・グライペル(LTS)らがスプリントにだけ集中できるのと違う。コンタドールをサポートしつつ、グリーンジャージーを維持できるのは意味があることだと思う。十分なポイントを稼いでいるけど、パリのゴールラインを越えなければいけないね。

最初から最後まで、全力で挑んだツール・ド・フランスだった。最終週、4つの山岳ステージはクライマー向けのものだったけれど、ベストを尽くしたし、2015年は自身が強くなったと感じられた。でも、まだ終わりじゃない。最終ステージでどうゴールするのか、楽しみだ」
 ―ペテル・サガン



2015年7月25日土曜日

#TDF2015:ステージ19 レポート




ツール・ド・フランス2015 ステージ19を制したヴィンチェンツォ・ニバリ。2級山岳が1つ、1級山岳が2つ、そして超級山岳が1つと、コース全長138㎞にわたってほとんどが上りか下りで、平地区間がほぼない、非常に過酷なレイアウト。平均時速31.50㎞、4時間22分53秒でゴールしたニバリは特別カラーの「S-Works TARMAC」に乗り、最新鋭のロードシューズ「S-Works 6 Road」と「Prevail ヘルメット」を使用しました。


ニバリが本大会で乗るS-Works TARMACと同じデザインのフレームセットを、限定台数で入荷しています。このモデルの取り扱い店舗リストはこちらからご覧いただけます


ステージ序盤から果敢に攻めた、2014年のツール覇者、ニバリ。チームメイト、特にミケーレ・スカルポーニとタネル・カンゲルトからの献身的なサポートを受け、残り60㎞地点でのアーリーアタックを仕掛けました。これが本大会初のステージ優勝となったニバリの総合順位は4位にジャンプアップ。総合1位のクリス・フルーム(SKY)からは6分44秒の遅れ、総合3位のアレハンドロ・バルベルデ(MOV)からは1分19秒の遅れです。

2015年7月23日木曜日

#TDF2015:ステージ17 レポート

ツール・ド・フランス2015 ステージ17を3位で終えたEtixx Quickstepのリゴベルト・ウラン。1級山岳アロス峠で見せた卓越したダウンヒルスキルが、ウランを表彰台へと導きました。ステージ優勝したシモン・ゲシュケからは1分1秒の遅れでした。



「実際、逃げ始めるまでにずいぶん時間がかかった。ステージ序盤、集団先頭にいるために、かなり体力を消耗したんだ。簡単ではなかったよ。1級山岳の上り、つまりシモン・ゲシュケが飛び出していったところだけど、そこで頑張ったのが報われたのかな。ラファウ・マイカ(TCS)やティボ・ピノー(FDJ)がどう動くのか、様子をみていた。ダウンヒルでは、ギャップをうめようとしたけれど、遅すぎたね。おめでとう、ゲシュケ。

3位という結果には満足。もちろん、常にステージを勝つために戦っているんだけどね。このステージは本当にハードだった。そして、この後に続くステージも、少なくとも同じくらい厳しい。もちろん簡単ではないけれど、リスクをとって逃げ集団に入り、ツール最終週に何ができるか試してみるよ」
―リゴベルト・ウラン


一方、ステージ17で大きくタイムを失ったのがTinkoff-Saxoのアルベルト・コンタドール。総合首位のクリス・フルームとのタイム差は6分40秒となり、総合順位は5位となりました。

2015年7月21日火曜日

#TDF2015:ステージ16 レポート

ツール・ド・フランス ステージ16を2位で終えたペテル・サガン。これが本大会5度目のステージ2位。パフォーマンスを維持する難しさは、皆さまも実感するところだと思いますが、世界最高峰のロードレースにおいてそれをやってのけるサガンの能力には驚嘆するばかりです。


「挑戦なくして、得るものはないよ。面白いことに、僕はいつも2位なんだけどね。でも、結果には満足している。レース中、みんな僕を見て、ついて来るものだから、何か悪いことが起こるんじゃないかって思ったよ。

今日は最後の上りでチャレンジする選手はいなかったね。ポイント賞争いはしっかりとリードできている。けれど、ここはツール・ド・フランス。何が起こってもおかしくない。パリには絶対にたどり着かないと。

たくさんのサポートを受けられてうれしいよ。やる気がでる。スロバキアのバスが、レースを通じて僕を応援してくれる。本当にうれしいね。今日は集団内に良い友だちがたくさんいて、動きにくいのはあったけれど、ベストを尽くしたよ」
―ペテル・サガン


ティンコフ・サクソのキャプテン、アルベルト・コンタドールは総合首位のクリス・フルーム(SKY)とのタイム差が大きいことを認めつつも、最後まで戦う姿勢を強調しました。

「今日はかなり良かったよ。登坂区間では風が強く、それがレースを難しくしていたけどね。アタックは有効だったけれど、ひとりで走り続けるのは難しかった。明日は休息日。そのあとはアルプスだ。チャンスはあるさ。

2015年7月20日月曜日

#TDF2015: ステージ15 レポート

ツール・ド・フランス2015 ステージ15を4位で終えたペテル・サガン。ステージトップ5に入ったのは、今大会これで10度目。スプリントポイントも獲得し、ポイント賞争いのリードを広げました。


「序盤から難しいコースだったし、ゴール前もクレージーだった。軽量で上りにも対応するTARMACから、スプリントに備えてさらに速い新しいVENGEにバイク交換しようとしたら、チームカーと僕の間にTVクルーのモーターサイクルが割り込んできた。そのせいでバイクチェンジに時間がかかってしまった。その間にも集団はものすごい勢いで走っていて、チームメイトは僕のために下がってこざるを得なかった。様々なことが起こり、本当に目まぐるしいけど、それこそがスプリント。運だって大事だ。今日は、勝ちたかった。逃げ集団に入ったのは、ゴールまで逃げ切れると思ったからさ。

今日はもっと良い結果を求めていた。けれど、ポイントは追加できた。また、怪我をしなかったことも重要だ。もうすでに明日のステージについて考えているよ。そのあとは、最後の休息日だね」
― ペテル・サガン



レース終盤、向かい風のなか単独アタックを試みたエティクス・クイックステップのズデネック・シュティバル。残り1㎞で集団に吸収されましたが、レースを大いに盛り上げました。

2015年7月19日日曜日

#TDF2015:ステージ14 レポート

ツール・ド・フランス ステージ14を5位で終え、ポイント賞争いでのリードを広げたティンコフ・サクソのペテル・サガン。当ステージのクライマックス、ラ・クロワ・ヌーヴでの戦いを振り返りつつ、続くステージ15について話しました。


「最終局面はとても厳しかった。10%以上の勾配が3㎞も続くんだ。中間スプリントで20ポイント稼いだのは良かったけれど、とても忙しいものだったよ。誰もが先行したかったようだけど、なんとかポイントを確保できた。全体的には良い日だったけれど、ポイント賞争いはまだ終わっていない。まだ、7ステージあるからね。

今日は、ラ・クロワ・ヌーヴをできる限り速く上ろうと決めていた。結果には満足しているよ。クライマーたちは麓から加速していったけど、自分のペースを守って上れば、もしかしたら最後に彼らを捕まえるチャンスもあると考えた。もちろん、勝ちたかったよ。でも、今日のような上りは僕とって簡単じゃないんだ。

ステージ15を念頭に走っていたので、逃げ集団に入るつもりはなかった。でも、中間スプリントもあったので、逃げに加わる決断をした。エキストラポイントも獲得できた。明日も頑張るけれど、僕はスーパーマンじゃないからね。明日はどんな感じになるかな。疲れているかもしれないし、そうじゃないかもしれない。もちろん、僕たちはベストを尽くすよ」
― ペテル・サガン



ステージ14終了後、首位を走るクリス・フルーム(SKY)に対してタイムを失ったアルベルト・コンタドール。紙一重の勝負を幾たびも勝ち抜いてきた英雄は、あくまで前向きにレースに臨みます。

「タイム差が広がってしまったけれど、満足している。積極的にアタックを狙うこともできた。タイムを失ったしまったし、パリも近いけれど、ツアーの終わりというにはまだ早い。この先も、素晴らしいレースができる希望はある。

2015年7月18日土曜日

#TDF2015:ステージ13 レポート

逃げ集団と、上れるスプリンターを要するチームが争った灼熱のステージ13。ティンコフ・サクソのペテル・サガンは最終スプリントであと一歩届かず、ステージ2位となりました。優勝したのはグレッグ・ファンアフェルマート(BMC)でした。


サガンはポイント賞争いでのリードを広げましたが、ステージ優勝を逃した悔しさを隠しません。

「僕のミスだ。長く待ちすぎたし、集団前方付近にでてきたとき、ファンアフェルマートの後ろについてしまった。サドルから立ち上がり、プッシュし続けるべきだった。そうすれば彼を追い越し、勝つことができたかもしれない。チームは僕のために良く働いてくれた。本当に感謝している。

最後の数メートルでもっと踏むべきだったけれど、パワーが残っていなかった。グリーンジャージーへのポイントは稼いだけれど、チームメイトのため、僕自身のためにも絶対にこのステージは獲りたかったんだ」
―ペテル・サガン



気温が40℃近くまで上がった酷暑のミュレ~ロデーズ区間を198.5㎞走ったアルベルト・コンタドール。ティンコフ・サクソのチームメイトが、そして総合争いを繰り広げるライヴァルチームがこれからのステージにおいて、まだ彼自身の総合優勝争いにチャンスを運んでくれると信じています。

2015年7月16日木曜日

#TDF2015:ステージ11 レポート


ツール・ド・フランス2015 ステージ11、ラファウ・マイカがスペシャライズド・レーシングに今大会4つ目のステージ優勝をもたらしました。マイカは2014年のツールで山岳王に輝き、2つのステージで優勝しています。

188㎞のコースを平均速度37.35kmで走りきり、最初にゴールに飛び込んだのがマイカでした。アップ・ダウンが続くステージ11。4級山岳が1つ、3級山岳が3つ、1級山岳のアスパン峠を越えてた先に標高2115mの超級山岳ツゥールマレー峠が設定されていました。どこまでも続くような上りと、夏の暑さが選手を苦しめました。

マイカにとって今大会初の、そしてキャリア3度目となるツールステージ優勝は、残り50㎞地点からの独走勝利でした。

なお、S-Works TARMAC、Prevail ヘルメット、Roval CLX40ホイール、Turbo タイヤ、S-Works ロードシューズといった機材をマイカは使用しました。



「今日の勝利をイヴァン・バッソと、今日クラッシュしたダニエレ・ベナッティーに捧げる。


2015年7月15日水曜日

#TDF2015:ステージ10 レポート

急こう配の頂上フィニッシュで強さを見せたクリス・フルーム(SKY) がステージ優勝。平均勾配7.4%、15.3㎞のラ・ピエール・サンマルタン、残り6.5㎞でアタックし独走ゴールを遂げています。遅れをとったアルベルト・コンタドール(TCS)11位は、ヴィンチェンツォ・ニバリ(AST)は21位でフィニッシュしています。



2015年のツール、最初の本格的な山岳フィニッシュ。2分51秒の遅れを喫したコンタドールは当ステージでの不調を認めつつ、先に続くステージに焦点をあわせています。

「いろいろあった一日だった。調子が良くなければ大きくタイムを失う可能性があるとは分かっていたが、それが起こってしまった。息ができなかった、まだできないよ。乳酸が脚にたまり、ペースについていけなかったんだ。バッドデーだったよ。フルームは誰よりも強かった。フルームはもちろん、周りのライダーにすら今日僕はついていけなかった

これがサイクリング。良い日もあれば、悪い日もある。僕は今日レースをものにできなかったけれど、クリスは思うように走れていたし、加速していた。Movistarはそこまでではなかったけれど、Skyのペースは速かった。僕は自分のペースを守り、リズムを見つける他なかった。もっと調子も上げられるはずだ

ツールはとても長いレースだ。今日は最高潮ではなかったけれど、フルームのように絶好調の日もある。彼がこのままツールを勝つとは思わない。山での戦いはまだ序盤だ。レースはまだ終わりじゃないよ」
―アルベルト・コンタドール

休息日に精巣ガンが発見されたイヴァン・バッソが戦線離脱。力強い走りと経験に裏付けられた戦術眼をもつバッソの不在は間違いなくチームには痛手です。イタリアに帰国し、治療を受けるバッソの一日も早い復帰を祈りましょう。


体調不良による発熱でラース・ボームがリタイヤ。ボームの離脱は大きいですが、あくまでも前向きなチームメイトらとステージ10スタート地点に立ったニバリ。総合優勝を争うライバルたちのグループで走りましたが、残り9㎞地点から失速。総合順位は6分57秒遅れの11位と、調子をつかめていません。

「昨年の自分じゃない。良くはやれているけれど、十分ではない」
― ヴィンチェンツォ・ニバリ

11ステージは険しい上りと、そして30㎞にも及ぶロング・ダウンヒルが設定されたポー~コトレ - ヴァレー・ド・サン=サヴァン区間。総合タイム差を詰めるため、各選手がリスクをとって激しいライディングを見せるでしょう。

変化に富んだステージ11に向けてスペシャライズドが推奨する使用機材は、S-Works Tarmac、Prevailヘルメット、Roval CLX40ホイール、Turboタイヤです。

関連記事:
ツール・ド・フランス2015、第1週をふりかえって(2015年7月14日)
#TDF2015:ステージ9 レポート(2015年7月13日)

2015年7月14日火曜日

ツール・ド・フランス2015、第1週をふりかえって


ロードバイク乗りの皆さま、また自転車ファンの皆さま、しっかり睡眠とれていますか?

私たちを熱狂させるロードレースの最高峰、ツール・ド・フランスの第1週が終わりました。スペシャライズド・レーシングにとっては、歓びと悲しみが入り乱れた狂らんの9日間でした。

3つのステージ優勝、マイヨ・ジョーヌは3日間着用、新人賞ジャージーは7日間着用、ポイント賞ジャージーは2日間着用しています。


しかし不運なことに、2015年のツールではクラッシュが多く話題になっています。トニー・マルティンやカンチェラーラといったトップ選手が、怪我によってツールから去っています。エキップメント類の進化はライダーのパフォーマンスを高めるとともに、怪我のリスクを軽減する大きな可能性を持っています。

例えば、ライダーと地面の唯一の接点であるタイヤ。雨で路面が滑りやすくなっていても、安心してからだを預けられるグリップは必要ですが、不必要な転がり抵抗は負荷となります。スペシャライズドのタイヤには、デュアルコンパウンドを採用。これはタイヤのセンターとサイドそれぞれを、2つの異なる配合のコンパウンドで成形するもの。直線走行時に接地するセンター部には転がり抵抗が低い配合のコンパウンドを、そしてターンする際に接地するサイドにはグリップが高いものを使用しています。

ツール第1週では、強い横風が選手を苦しめました。多様な天候やコースプロファイルに対応するため、各チームが数種類のホイールを用意しています。横風のなかでもしっかりとスピードを維持でき、コントロールを失うことのない、空力に優れたホイールは必要不可欠です。


今夜よりツール第2週が始まります。特にピレネー山脈の町ポー(Pau)に辿り着いたあと、第1週とはコースプロファイルががらりと変わります。本格的な山岳ステージ、頂上フィニッシュが増えてきます。険しく、どこまでも続くような上り、リスキーな下り、選手は心も身体も極限までプッシュして勝利を狙います。

総合順位も大きく入れかわるでしょう。第2週は7つのステージを消化します。特にアルベルト・コンタドールとヴィンチェンツォ・ニバリら、総合優勝を狙う選手の動きに注目しましょう。

関連記事:
#TDF2015:ステージ9 レポート(2015年7月13日)
#TDF2015:ステージ8 レポート(2015年7月12日)

2015年7月13日月曜日

#TDF2015:ステージ9 レポート


時計との戦い、チームタイムトライアルに挑んだステージ9。BMCが28㎞を32分15秒で走りステージ優勝。ティンコフ・サクソが28秒遅れで4位、アスタナが35秒差で5位、エティクス・クイックステップが45秒遅れで7位となりました。


チームTTを終え、アルベルト・コンタドールは総合5位へ。総合1位のクリス・フルームからは1分3秒の遅れです。

「良く走れたと思う。しっかりと休んで、なにが起こるか分からない山岳ステージに備えるよ。まだまだステージは続く。継続して結果を出すことがツールでは大事なんだ。僕にぴったりだろう。みんなが山でどう動くか、見てみるよ。『良い日』は減ってくるはずだけど、ティンコフ・サクソはきっと大丈夫。淡々とステージをこなすことが大事だし、それが僕を勇気づけてくれるんだ。

ジロ・デ・イタリア最初の休息日は、体調も把握できていたし、自信があった。いまは、ちょっと分からないかな。ツールの序盤、ライヴァルたちが見せるキレが、僕には足りない。ツール全体を見わたしたとき、彼らの輝きが特別なものじゃなかったと思えればいいね。調子次第で、攻めていくよ。訪れるすべてのチャンスを、ものにしないといけない」
― アルベルト・コンタドール

ペテル・サガンは総合順位が4位となり、フルームからは38秒の遅れ。引き続きグリーンとホワイトのジャージーを着用します。チームTTの結果は100%満足なものではなかったものの、続くステージへ向けての意欲を示しました。休息日を前に、ツール第1週を振り返ります。


「いつも本当に短く感じてしまうんだけれど、休息日はありがたいね。しっかり回復して、どうやってタイムを取り戻すか考えたい。最初の9日間には、概ね満足しているよ。とても面白いツール・ド・フランスになっている。ステージ優勝できていればもっと良かったけれど、まだチャンスはあるからね」
―ペテル・サガン


2014年のツールでは圧倒的な強さを見せたヴィンチェンツォ・ニバリは、現在総合13位。フルームからは2分20秒と遅れをとっています。今のところ総合上位には、山岳ステージのエキスパートが決して多くないので、順位の変動もあるでしょう。ピレネーを舞台に、第2週だけでも4つの山岳ステージがあります。ニバリの動きに期待できそうです。チーム全体の士気が下がることはありません。アスタナのチーム・マネージャーは、以下のようにステージ9とツール第1週を振り返ります。

「BMCから30秒遅れなら、悪くないさ。火曜日からは、また戦いが始まる。第1週はとても厳しく、実にストレスフルだったけれど、今日もまた1歩前に進んだんだ」
―ジュゼッペ・マルティネリ



タイムトライアルの雄、トニー・マルティンを欠いたエティクス・クイックステップは7位でステージを終えました。現在、リゴベルト・ウランが総合6位、ズデネック・シュティバルが総合10位となっています。

「トニーがいないにしては、良い結果だったと思う。彼がいればもっと良かっただろうけど、それでも結果には満足さ。しっかり走れていたし、そこまで差をつけられたわけじゃない。

僕自身、ツール第1週はハッピーなものだ。僕の目的はチームのために働き、良く使ってもらうことだ。今のところ良くやれていると思う。火曜日からは、まったく別のツール・ド・フランスが始まる。どうなるだろうね。ツールが始まるときにも話したけど、毎日をこなしていくだけさ」
― リゴベルト・ウラン

ステージ6で落車し、鎖骨を骨折したトニー・マルティン。無事に手術を終え、病室からチームを見守ります。

「テレビでレースを見た。アップ・ダウンがあるコースだったけれど、速く走れていたよ。チームはそれほどタイムを失わなかった。誇りに思うよ。

みんなはレースを良く理解し、素晴らしいスタートを切って、最後まで走りぬいた。もちろん、僕も一緒に走りたかった。チームメイトが苦しんでいるのに何もできないなんて、これ以上辛いことはない。続く2週間、仲間にとって最高のレースになることを祈っているよ」
― トニー・マルティン

関連記事: #TDF2015:ステージ8 レポート(2015年7月12日
#TDF2015:ステージ7 レポート(2015年7月11日)

2015年7月12日日曜日

#TDF2015:ステージ8 レポート

ツール・ド・フランス2015 ステージ8。アップ・ダウンのある181.5kmを走り切り、平均勾配6.9%、最大勾配は15%にもなる「ブルターニュの壁」を一番に駆け上がったのはアレクシ・ヴィエルモ(ALM)でした。フランス人によるステージ優勝に、現地は多いに盛り上がりました。

4位でステージを終えたティンコフ・サクソのペテル・サガン。個人総合順位は、11秒差で2位。またポイント賞争いでトップに立ち、グリーンジャージーも獲得しています。



「ブルターニュの壁の麓から頂上まで一気に駆け上がった。最後は本当に厳しかった。クリス・フルームの近くにいようと決めていて、最後の数100mで加速しようとした。でも、僕は限界にきていて、満足なスプリントができずに、アレハンドロ・バルベルデにやられてしまった。

勝ちたかったけれど、先をいった彼らは強かった。グリーンジャージーに再び袖を通せてうれしいよ。3ポイント差しかないけど、このジャージーを着続けるためにベストを尽くすよ。ポイントをとれたことで満足だし、がっかりする必要はないはずさ。

もっとポイントを稼げればよかったけど、満足はしている。チームタイムトライアルが楽しみだ。うまくやれると思う。いつものように限界まで攻めないといけないけど、僕たちチームは強いからね。イエロージャージーまで11秒差だ。難しいけれど、挑戦するために僕たちはここにいるんだ」
―ペテル・サガン



ティンコフ・サクソを率いるアルベルト・コンタドールもステージの結果に満足している様子。コンタドールはステージ8終了時点で、トップから36秒遅れで個人総合7位。

「僕ら総合優勝争いをするメンバーはみんな一緒にゴールしたけど、ニバリが10秒遅れたのを見た。ステージ8はそこまで劇的ではなかったけれど、最後の上りへのアプローチ区間での速度は速かった。集団のなかにて、最終局面に向けてサガンを助けようとしたけれど、あのタイミングでは不可能だった。

2015年7月11日土曜日

#TDF2015:ステージ7レポート

実に2年ぶりのツール・ド・フランス ステージ優勝。マーク・カヴェンディッシュが精鋭スプリンターたちの高速バトルを制し、ステージ7を獲りました。新型VENGE ViASに乗り、最後の1㎞は平均時速63㎞、一時は時速70㎞に迫るハイスピードで駆け抜けたカヴ。これが実に26回目のツール ステージ優勝です。


カヴェンディッシュはVENGE ViASにROVALホイール、TURBOタイヤ、EVADEヘルメット、そしてサドルはPHENOMを使用して参戦。

190㎞の平坦なステージ7は、まさにスプリンターのための舞台。世界級のスプリンターを抱えるチームが当然のように集団を支配し、無難に、しかし高速でレースは展開しました。

ゴール付近のゆるい上り坂で、エティクス・クイックステップは前方のカチューシャの動きを巧みに利用し、集団内で好位置を獲得。するとまず、アンドレ・グライペル(KAT)が残り200m地点で仕掛け、その動きにカヴェンディッシュが反応しました。まるで、もう1枚ギアがあるようなスピードで先頭に飛び出し、ゴールしました。


「僕はずっと不安にかられていて、速めに飛び出したりしていた。ツールでは、待ちに回ってはいけない。普段まわりに2,3人しか相手がいないところ、ツールでは10人はいる。手ごわいスプリンターとライヴァルチームだ。ためらったら、ステージは獲られる。今まで2度スプリント勝負において、僕は切望しすぎていたんだ。でも、今日は我慢できた。

2015年7月10日金曜日

限定デザインのTARMACを5種、一挙に発表します。


2014年、Rider - First Engineered™ により劇的なモデルチェンジを遂げたS-WORKS TARMAC。

サイズ毎の最適化を施し、パワー伝達に優れ、選手から全幅の信頼を得ています。グランツールや世界選手権から市民レースまで、数多くのレースで表彰台の頂上を獲得しています。今回、このフレームをベースにアスタナ・プロチーム、エティクス・クイックステップ、ティンコフ・サクソのチームカラーと、ヴィンチェンツォ・ニバリレプリカ、アルベルト・コンタドールのジロ・デ・イタリア優勝記念カラーの5デザインを一挙に発表します。


S-Works TARMAC Frameset CELEBRAZIONE
 税込希望小売価格:490,000円
 国内限定11本の販売です。


2015年のジロ・デ・イタリアの総合優勝者、アルベルト・コンタドール。彼の勝利を祝う限定カラーがこのCELEBRAZIONE(セレブラッツィオーネ)です。険しい山々を舞台に繰り広げる激戦を制した、強者が最後に手にする、栄光のマリア・ローザがモチーフ。ジロの最終ステージで、コンタドールが乗ったTARMACと同じカラーリングです。


S-Works TARMAC Frameset Nibali

税込希望小売価格:490,000円
国内限定30本の販売です。


2年連続ツール・ド・フランス総合優勝を狙うヴィンチェンツォ・ニバリ。アスタナ・プロチームのキャプテンとして、そしてイタリア国内王者としての期待を一身にうけるニバリが、いまツールで乗っているTARMACのデザインがこちら。アスタナのチームカラーを基調に、ニバリのニックネーム「シャーク」のイラストが描かれたユニークなカラーリングです。

#TDF2015:ステージ6 レポート


ツール・ド・フランス2015、ステージ6 は、上り下りを繰り返す丘陵タイプのコース。全長191.5㎞を、選手は平均時速39.11km で走りました。残り2㎞、平均勾配7%の上り坂で仕掛けたズデネック・シュティバルが自身初のツール・ド・フランス ステージ優勝を遂げました。タイムは4時間53分46秒でした。

選手たちの主な使用機材は以下:

  • バイク: VENGE
  • ヘルメット: EVADE
  • ホイール: ROVAL
  • タイヤ: TURBO
  • サドル: TOUPE




「最後の10㎞はクレイジーだった。チームカーはレース状況は良いと教えてくれたけれど、それを現実にするのは簡単じゃない。トニー・マルティンがマーク・レンショーやカヴェンディッシュらと前方にいるのを見た。僕はクフィアトコフスキーの後ろにいたんだけど、下り坂でカヴたちが後退したようだったから、僕が前に出て助けようとしたんだ。僕が前に出たとき、レンショーはじりじりと後退していった。でもカヴがいるんだから、トニーは大丈夫だな、と思った。だから、カヴを前方に押し上げるために、さらに引いた。でも、カヴも苦しそうだった。その時、僕らのほかにペテル・サガンやアレクサンドル・クリストフ(KAT)、フレフ・ファン・アヴェルマート(BMC)たちがいたけど、彼らにアシストはいなかった。だから僕は、いま仕掛ければ、最終スプリントに備えたい彼らは、追ってこないと考えた。一か八か、チームで決めて飛び出した。大成功だったよ。

初めてシクロクロス世界王者になったときくらいうれしい。まだ、実感はあまりないんだけれど、最高の気分だ。個人的にも大切な勝利だ。イーヌ、僕の妻は生まれたばかりの息子ルイスと一緒に家にいるんだ。ルイスが生まれてすぐに、ツール参戦のために家を離れた。だから数度しか彼を見ていないんだけどね…

この勝利をチームに捧げるよ。僕自身の、ロードレーサーとしての成長にとっても重要なステージだった。

チャンスをもらえて、本当に幸せだ。チームは僕の好きにさせてくれた。だから結果を出せた。この1年、チャンスに恵まれてこなかったから、ステージを獲れたことは大きな意味を持つよ。

トニーが落車した。クレイジーだよ。でも、ツール・ド・フランスでは、次のコーナーで何が起こるかなんて、想像できないんだ。トニーのことを思うと、とても辛い。チームには、彼にとって最良の選択をしてほしい」
―ズデネック・シュティバル

マイヨ・ジョーヌを着用するトニー・マルティンは落車により鎖骨を骨折。ツールからリタイヤすることになりました。

2015年7月9日木曜日

#TDF2015:ステージ5 レポート



ツール・ド・フランス ステージ5はスプリンターが真価を発揮する平坦基調のコースレイアウト。雨と横風で滑りやすくなったコースを、区間によっては時速50㎞近い速度で走行。大きな落車が頻発しました。リスクヘッジのために、高速で進む集団内での位置取りがきわめて重要でした。


ステージ優勝はアンドレ・グライペル(LTS)。ティンコフ・サクソのペテル・サガンは2位、エティクス・クイックステップのマーク・カヴェンディッシュが3位でステージを終えました。トニー・マルティンはマイヨ・ジョーヌを堅持し、ステージ6も総合リーダーとして臨みます。



「昨夜はよく眠れなかった。たぶん夜中の2時くらいに眠りに落ちて、朝早くに目が覚めた。でも、大丈夫。マイヨ・ジョーヌのことを考えながら、気分良く目覚めたよ。ステージ5において、黄色いジャージーは僕にパワーを与え、士気を高めてくれた。この後はしっかり眠れるといいな。そうじゃないと、パリまでもたないよ(笑)

2015年7月8日水曜日

スペシャルデー | WTSハンブルク

ハンブルクの午後は、ハンブルクのシティーセンターをスタートした64人の女性にとってほぼ完璧なレースコンディションとも言えるものでした。そよ風が吹き、涼しく晴れ渡っていました。

スイムをリードするカロリーヌ・ルーティエが、女性グループを引いて13名の小グループを形成し、数秒のアドバンテージを得て750mのスプリントディスタンスのスイムを終えました。

© エチエンヌ・ヴァン・レンスブルク

グウェン・ジョーゲンセンは、見事な泳ぎで5位でスイムを終えました。ノン・スタンフォードは、スイムのトップ15にわずかにおよばず、ランの前にタイムを稼ぐために、バイクで攻めざるを得ませんでした。
© エチエンヌ・ヴァン・レンスブルク


ハンブルクは、トライアスロンの世界最高のサポーターとしての評判に応えました。25万人の観衆がコースの各セクションに3列に並び、世界最速の選手達を応援しました。

#TDF2015:ステージ4 レポート



数秒の差で3日間も逃し続けたマイヨ・ジョーヌを、ようやくつかんだトニー・マルティン。ツール・ド・フランス2015ステージ4を制し、総合首位に踊りでました。開幕以来、毎日ちがう選手が黄色いジャージーを着るエキサイティングな展開。続くステージも目が離せません。



7か所の石畳セクションを含む223.5㎞を走ったステージ4は15年のツール最長のステージ。現ドイツ国内個人TT王者で、3度個人TT世界王者に輝いたトニーは、ゴール前3㎞地点で飛び出して独走。周囲を寄せ付けず、単独でゴールに飛び込みました。そのバイクはチームメイトのマテオ・トレッティンのものでした。石畳セクションでメカニカルトラブルに見舞われたトニーに、マテオが自身のバイクを差し出したのです



2015年7月7日火曜日

#TDF2015:ステージ3 レポート

[PHOTO]ユイの壁を駆け上がる選手たち。ツール、ステージ3のレースレポート

「ユイの壁」が激しい争いを演出したツール・ド・フランスのステージ3。 集団内での位置どりが落車を避け、激坂でのステージ優勝争いを制する条件でした。

選手3名が病院に搬送されたクラッシュもあり、レースは一時的に中断されました。20分のニュートラルを終え、レースが再開したゴール前50㎞地点からペースが急上昇。平均時速44㎞で集団は走り始めます。ライバルをふるいおとしたいアスタナとティンコフ・サクソがリードしますが、ゴール前30㎞地点でその動きは抑えられ、「ユイの壁」までチーム間でのけん制が続きます。

ステージ優勝したのは、ゴール500m手前でアタックしたホアキン・ロドリゲス(KAT)。総合優勝を狙うアスタナプロチームのキャプテン、ヴィンチェンツォ・ニバリは同ステージを7位で終えました。ステージ後に総合首位に立ったクリス・フルーム(SKY)からは138秒遅れの総合13位につけています。

総合2位にはエティクス・クイックステップのトニー・マルティン。また、リゴベルト・ウランが総合7位、ズデネック・シュティバルが総合10位と、トップ10には3名のEQSライダーが入っています。



「昨日と同様に、チームメイトはいつも僕に寄り添ってくれた。ナーヴァスだったよ。集団にいる全員と同じようにね。ツール・ド・フランス第1週目はいつもそうさ。チームは、特に(ミハウ・)クフィアトコフスキーは僕のために100%の走りをしてくれた。彼は信じられないほどの走りを見せた。僕は数年間クフィのために走ったけれど、この2日間は彼が僕のために走っている。世界チャンピオンであり、チームのために献身的に走るクフィに感謝しているよ」。

2015年7月3日金曜日

「開発秘話も? 米国本社の責任者が語る 新Venge&風洞施設インサイドストーリー」トークイベントのおしらせ






米スタンフォード大で流体力学を学び、航空学の博士号をもつスペシャライズドの頭脳と呼ぶべきキーパーソン、クリス・ユー(Chris Yu)がやってきます。現在はスペシャライズド米国本社で空力のリサーチ&ディベロップメントの責任者を務めており、風洞実験場の設計と建設に関わったほか、新Vengeの開発をけん引、空力にまつわる製品の基礎研究に携わっています。
今回は、新しいVengeを含む40㎞で約5分のタイム短縮を実現する製品群について、そしてそれらを生んだ自社風洞実験施設について語ります。
また、質疑応答の時間も設けて製品の詳細から風洞施設まで、空力に関するみなさんの素朴な疑問にお答えします。開発に使用した実車の展示も予定しています。この機会をお見逃しなく。




■日時:2015718日(土) 14:0016:00 (13:45開場)
■場所:スペシャライズド東京 東京都新宿区西新宿8−16−2 新宿グランドウィング 1
F
料金:無料
■お問い合わせ:スペシャライズド東京 電話
03-5332-5900
ご注意:事前の予約はできません。万が一会場にお客様が入りきらない場合は入場制限を実施する場合がございます。会場スペースの都合で立ち見となりますこと予めご了承ください。