「序盤から難しいコースだったし、ゴール前もクレージーだった。軽量で上りにも対応するTARMACから、スプリントに備えてさらに速い新しいVENGEにバイク交換しようとしたら、チームカーと僕の間にTVクルーのモーターサイクルが割り込んできた。そのせいでバイクチェンジに時間がかかってしまった。その間にも集団はものすごい勢いで走っていて、チームメイトは僕のために下がってこざるを得なかった。様々なことが起こり、本当に目まぐるしいけど、それこそがスプリント。運だって大事だ。今日は、勝ちたかった。逃げ集団に入ったのは、ゴールまで逃げ切れると思ったからさ。
今日はもっと良い結果を求めていた。けれど、ポイントは追加できた。また、怪我をしなかったことも重要だ。もうすでに明日のステージについて考えているよ。そのあとは、最後の休息日だね」
― ペテル・サガン
レース終盤、向かい風のなか単独アタックを試みたエティクス・クイックステップのズデネック・シュティバル。残り1㎞で集団に吸収されましたが、レースを大いに盛り上げました。
「挑戦したけど、勝てなかった。チャンスには、全力を尽くすさ。ブライアン・ホルム監督が残り3.6㎞地点で、自由に動いて良いと指示してくれた。誰かが一緒に走ってくれれば良かったけれど、そうはならなかったね。残念なことに、残り3㎞は完全な向かい風、そして一直線の道だった。僕ひとりvs集団という感じだった。でも、ツールではみんな言うけど、挑戦しなければ勝つこともないのさ」
― ズデネック・シュティバル
活躍が期待されたマーク・カヴェンディッシュ。しかし、序盤からペースについていけませんでした。
「腹痛で昨晩は眠れなかったよ。チームの戦略上、緩やかなスタートを望んでいた。逃げ集団に選手を送り込むプランもあったけどね。
スタート時点で、僕は空っぽだった。数日間、調子が良かったから本当に残念だよ。マーク・レンショーとミカウ・ゴラスが付き添ってくれた。もしかしたら、集団に戻れるかもしれなかったからね。でも、カチューシャが追走をはじめ、TVカメラが前方に向かった瞬間から、取り残された僕らには長い一日が待っているんだと実感した。僕にはチャンスがないこともね。逃げ集団にチームメイトがいたことは、幸いだった。
本当に厳しい一日だったけれど、まだ僕らはツール・ド・フランスにいる。パリに辿り着くために頑張るし、病気にならないことを祈るよ」
―マーク・カヴェンディッシュ
今夜のステージ16を走りきれば、パリに向けて最後の休息日。じわじわと続く上り坂と、狭く、急で、そして長い下り坂が特徴のブール=ド=ペアージュ~ガップ区間は集団のコントロールが難しいコースレイアウト。大人数での逃げが発生すれば、そのままゴールまでたどり着く可能性もあります。メイン集団と逃げ集団の駆け引きに注目しましょう
特にリスクをとって下りを攻めることが予測されるステージ16。機材の重量はもちろんですが、ハンドリング性能、グリップ、そして空力特性が重要になるでしょう。スペシャライズドが推奨する使用機材はS-Works TARMAC、Evadeヘルメット、ROVAL CLX40、そしてTURBOタイヤです。
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