「最終局面はとても厳しかった。10%以上の勾配が3㎞も続くんだ。中間スプリントで20ポイント稼いだのは良かったけれど、とても忙しいものだったよ。誰もが先行したかったようだけど、なんとかポイントを確保できた。全体的には良い日だったけれど、ポイント賞争いはまだ終わっていない。まだ、7ステージあるからね。
今日は、ラ・クロワ・ヌーヴをできる限り速く上ろうと決めていた。結果には満足しているよ。クライマーたちは麓から加速していったけど、自分のペースを守って上れば、もしかしたら最後に彼らを捕まえるチャンスもあると考えた。もちろん、勝ちたかったよ。でも、今日のような上りは僕とって簡単じゃないんだ。
ステージ15を念頭に走っていたので、逃げ集団に入るつもりはなかった。でも、中間スプリントもあったので、逃げに加わる決断をした。エキストラポイントも獲得できた。明日も頑張るけれど、僕はスーパーマンじゃないからね。明日はどんな感じになるかな。疲れているかもしれないし、そうじゃないかもしれない。もちろん、僕たちはベストを尽くすよ」
― ペテル・サガン
ステージ14終了後、首位を走るクリス・フルーム(SKY)に対してタイムを失ったアルベルト・コンタドール。紙一重の勝負を幾たびも勝ち抜いてきた英雄は、あくまで前向きにレースに臨みます。
「タイム差が広がってしまったけれど、満足している。積極的にアタックを狙うこともできた。タイムを失ったしまったし、パリも近いけれど、ツアーの終わりというにはまだ早い。この先も、素晴らしいレースができる希望はある。
警戒していたフルームとアレハンドロ・バルベルデの背後から、ナイロ・キンタナが加速してきた。もっとしっかりと呼吸できていれば、彼らを捕まえられただろう。けど、彼らのペースは速かった。僕は自分のリズムで上るという決断をしたんだ。
ヴィンチェンツォ・ニバリとキンタナが仕掛けたとき、ついていくことも、逆にアタックすることもできた。でも、フルームのそばにいることを選択した。何が正しいかは、その場では分からないけど、今日はそうしたんだ。別のレースでは、別の選択をするかもしれない。コンディション次第だね。
今日は嵐の予報だったけれど、雨は降らなかったね。雨はレースに大きく影響する。今後、雨が降れば僕たちチームはそれを活用していくだろうね」
―アルベルト・コンタドール
ステージ終盤で飛び出したエティクス・クイックステップのミカウ・ゴラスと、4位でフィニッシュしたリゴベルト・ウラン。EQSのアグレッシブなスタイルを披露しました。
「逃げ集団に加わったけれど、そこは協調できていなかった。何人かは体力を温存したかったんだろうね。僕らのプランはリゴ(ウランの愛称)を快適な位置に、彼の体力を削ることなく導くこと。そのためには早めに仕掛けることが大事だった。 そのチャレンジをさせてほしいと、ダヴィデ・ブラマーティ監督に頼んだんだ。
アタックしたとき、他の選手も追走すれば良かったけれど、誰も来なかった。それではと、僕自身のために、登坂区間に備えてできる限り先行しようとともがいたよ。リゴにとっても、風よけが何人も残ったから、快適に進めたんじゃないかな。2重のプランだったのさ。最終的に脚が残っていなかったから、プランは完遂できなかった。けれども、エティクス・クイックステップの攻撃的なスタイルを見せつけられたと思う。それこそが、サイクリングの魅力だろう。異常なほど辛いけれど、最後にはハッピーになるのさ。観客みんなが応援してくれるからね。これこそがツール・ド・フランスなんだ!」
―ミカウ・ゴラス
7月19日(日)のステージ15は、メンデ~バランス区間。ここを逃すとパリまで見せ場のないスプリンターは絶対に勝ちたいステージ。中盤にある2級山岳エスクリネなど、選手をふるい落とす登坂区間を、チームがいかにしてスプリンターを守り、走るのかが見どころになりそうです。
関連記事:
#TDF2015:ステージ13 レポート (2015年7月18日)
0 件のコメント:
コメントを投稿