お知らせ


【お知らせ】

スペシャライズド公式オンラインストアが2015年9月29日(火)午前10時にオープンいたします!

公式オンラインストアのURL: specialized-onlinestore.jp  

あわせて新しい公式ブログも同時にオープン。

新公式ブログURL:specialized-onlinestore.jp/contents/blog 

今後はこちらの新しいブログから、最新情報を定期的にお届けいたします。

2014年5月16日金曜日

お休みの日にはMTBとトレイルへ!丸山八智代のゴールデンウィークMTBレッスンビュー

こんにちは。スペシャライズド・アンバサダーの丸山八智代です。

ゴールデンウィークに私がアテンドさせていただいた、MTBレッスンについてご紹介いたします!

まず426日に行ったレッスン。

スペシャライズドへ移籍して初めてのガイドのお仕事でした。雪で覆われていた地面から久しぶりに顔を出した緑色の若葉と新しいバイクで走るトレイルライドの爽快感がたまりません。今回ご一緒したお客様は、遠くデンマークから来られたお二人。ロードバイクで通勤しているだけあり、お二人のフィットネスレベルは高かったです。

そして、自転車大国であるデンマークではスポーツ自転車に乗ることは特別ではなく、ご飯を食べるのと同じくらい普通の文化らしい。道路には自転車専用レーンが設置されていることが多く、快適に安全に走ることができるそう。風が強く、平坦な地形ですが、週末は地元のサイクリングクラブが練習会やサンデーライドを楽しむ姿が多くみられるとのこと。MTBのトレイル環境はどうなのかなと思うけれど、いつかは訪れてみたいですね



2014年5月14日水曜日

トライアスロン宮古島大会レポート:2人のトライアスリートが綴る決戦の舞台


宮古島を戦い抜いた3人のトライアスリート達
宮古島を終えて、大会を振り返る3名のトライアスリート。左から、和田さん、TK、木村さん
こんにちは、竹谷賢二です。
「第30回全日本トライアスロン宮古島大会」、フィニッシュしました。今年は暑すぎるほどの天候でのレース私の結果はというと、デュアスロンになった2013年大会の総合順位、エイジ順位まったく同じで、苦手なスイム込みで同じ成績は良く出来きたと言えます。

総合  8:41:37 17位 (エイジ2位)
スイム 0:52:42 198
バイク 4:09:51 7位 
ラン   3:39:04 46

私の詳しいレースのレポートは、下記リンク先のTKブログでご一読くださいませ!



こちらでは、TTフィットを受けていただいた二人のトライアスリートのレース模様を交えて、大会雑感をレポートします

まずは用意周到というレース運びが際立つ、木村さんのレース展開です。

総合 10:18:55 (213)
スイム 51:26(161)
バイク 5:16:36 (401)
ラン 4:10:53(203)

と、密かに狙っていた100位以内には届かなかったものの、しっかりと計画通りにレースを進められたようです。周りの声援と手厚いエイドのおかげで気温27度、直射日光の強い状況でも楽しみながら、局所的、突発的な痛みもなく後半は「ああもう終わっちゃうのかあ。」という心境だったそうです

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スイム
5時起き、朝食、スイムという、普段のルーチンでリラックスしてスタートラインに立てました。設定タイムは50分くらいだったので比較的前列で待機。潮流 が後半の600までは追い潮とのことなので、とにかくゆっくり浮力を活かして泳ぐことに集中。その後残りは潮流が向かいになったため2 ビートに切り替えスイムフィニッシュ。上陸してタイムを見たときは設定より遅かったが、「自然と出てしまうスピード」で泳いだため、ちょうど良い感覚でバイクに移行できました。



Shivで軽快にバイクパートを進める木村さん。宮古島への準備万端さが伺える。


バイク
「池間までは追い風。そこまでは気持ちよく飛ばせるが気をつけないと後半タレるよ」

その経験者の言葉どおり、朝日を浴びていつもの何割か増で乗るスピードは麻薬です。最高に気持ちいいひとときでした。とはいえ心拍は上げない、脚の筋肉は使わない、これだけは終止守って走りました。結果おそらく一人も抜いてな いんじゃないかな?TTフィットによるポジション出し、試走を繰り返してベストの状態になった愛車SHIV本当に快適そのものでした!

補給はいつも自作し、後半のカフェイン入りは市販のものを用意します。バイクラン合わせて5000kCal分のジェルと高カロリードリンク1Lを用意しました。当日は暑くなるのがわかっていたので、塩をいつもの倍量に設定。ちょっと失敗だったのはドリンクの粘度が若干高くてバイクではかなり飲みずらかったこと。ランでは3kmごとのエイドで手厚く補給してもらいましたが、自作分でカロリーはほぼまかなえ、ドリンクと塩のみ活用しました。
2周目(100km)からは少しペースあげるも向かいの影響もあり設定のアベ30kmを若干下回る29.8kmでフィニッシュしました。

ラン
キロ515トータル3:45の設定で望みましたが、いざ走り出すととてもそんなペースは無理 ただ心拍ゾーン2を維持すれば走れるみたいなので、結果 00前後のペースで維持。

「ランは折り返しなんで自分がどの位の順位かわかるよ」

これも経験者の言葉ですが、100人数えたところでやめました(笑)

終止地元の皆さんの応援、また仲間、コーチ陣からのアドバイスにどれほど励まされたか分かりません。トライアスロンは個人競技ですが決して一人では上達しません。ラスト30km過ぎたあたりからそんな感謝の気持ちで胸がいっぱいになりゴールゲートをくぐったのを記憶しています。


ゴール後は最高に幸せな気持ちになる。がっちり握手を交わすTKと木村さん。



木村さんは、気持よく満足気な笑顔が印象的な初ロングのフィニッシュでした。


それとは対照的に波瀾万丈、まさに血戦となった和田さん。

総合 13時間256秒 1070/1303人 (女子106/176人)
スイム 1時間0656秒 1043/1531
バイク 6時間0627秒 1036/1520
ラン  5時間4933秒 1079/1461

掲げていた目標とは程遠く、振るわない結果に終わってしまいました。レース中に何が起こったのでしょうか?気になりますので、事細かくレポートを追ってみましょう。

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昨年に続き、今年こそはスイムも!!と、意気込み10月にエントリー。縁あってスペシャライズドの宮古島チャレンジ応援企画にも当選、最高の記念大会になりました。

金曜日現地入りまずはバイクの組み立てです。梱包時にミスをしたようで、早速スペシャライズドのメカニックさんのところへ駆け込みました。しっかりと対応、調整してもらうことが出来ました。
その後は、竹谷さん補給食の取り方、カロリー計算などみっちり1時間の相談しました。体重、基礎代謝から計算して、どのタイミングで、どれくらいの量を取るか、そしてカロリー以外に必要なサプリについて事細かにアドバイスをいただきました。

いよいよスタート。スイムに向かう和田さん。
レース前日には、スペシャライズドが主催した「SHIV & S" Owners Meeting」に参加。集合写真撮影したり、その後にはトータル10キロ程度の少し刺激のあるライドをしたりと気分を高めることができました!また、レース中対策もしっかりとアドバイスいただきました。

スイム
朝から天気は最高、めちゃくちゃ暑くなる予感!
まったく自信がないスイムは後ろのほうから、潮流されつつ、コースアウトは避けたいのでここで頑張るはめになりました。 一つ目のブイを回ると気持ちよく泳げるようになり、良いペースの選手にも出会えドラフティングしつつ、無駄な体力を使わないように付いていくことにしました。目標タイムもクリアして、私的にはよく頑張れたと思います。


バイク
最初の20キロ位は脚の動きと心肺機能の確認で、ある程度スピードに乗って気持ちよくなるまで我慢の時なのですが、そこまで辛くならず池間大橋まで来れました。
巡行も30キロ前半で走れているし、とにかく気持ち良く、しかも姿勢がめちゃくちゃラクでした
激しい下りは怖いんだけど、それ以外はDHバーを握る時間が多くなってました。多少の登りはDHでいけるし、平地はもちろん。こんなにストレスを感じないことにビックリでした。

ただ、エイドだけは大変なことになっていました。ドリンク欲しさにテーブルの前に止まってがぶ飲みする選手が多く、ボランティアのも大忙しで、走りながら欲しいのに手渡ししてくれるスタッフがいない状況でした。何か所目かのエイドでやっと貰えたボトルでしたが、アクエリアスが欲しいのにお水ばっかり…  塩タブ食べながら、熱中症対策も忘れずに行いました。
距離進むにつれてその状況は激しくなりますが、これ以上貰えないと脱水になると思い止まってでももらうことにしました。今年はとても暑かったから昨年は見ることのない光景でした。

宮古島、和田さんのバイクパート。笑顔だがこのあとまさかの事態に... 

東平安名崎の灯台にたどり着き、やったー!!」 と思って折り返したら、カチャンっとチェーンインナーに落として外してしまい、まさかのバイク降りて直す羽目になりました。簡単には直せずちょっと力業手はチェーン油で真っ黒。そして力業だけに支えてた左指は切れて血がでるし、傷口はもちろんチェーン油で真っ黒(苦笑

気を取り直し再スタート!
気持ちよく下ってるところに良く目立つ真っ赤なフラッグを振るスペシャライズドのスタッフさんが!めちゃくちゃテンションあがっちゃった!!全力で猛アピール、右手を全開に振りながら乗ってたら気づいくれて、写真撮ってくれました(笑い フィッティングのおかげで調子もいいし、良いフォームで通過しました。

そこまではあまりに順調だったのですが、ちょっと脱水症状?ハンガーノック?のような不思議な感じになりはじめました。補給を少し忘れてるのか?と思うこともあり、多めに取るように心がけるようにしました。少し眠さを感じながら、うん、これハンガーノック症状出てる感じつつ仲間が応援してくれてる宿の前を通過する時に、サドル後ろのボトルを取ろうとしてバランスを崩して落車してしまいました。気がついた時には道に叩きつけられ痛みが襲ってきて、何がなんだか分かりませんでした。アームカバーには大きな穴が空いていて、腕も足も血が出ていました。すぐに仲間が飛んできてくれましたが、かなりの勢いで頭を打ったみたいで左の眼が焦点合わず、1本の指が3本に見えてしまう状況でした。

頭を打ってるからリタイアしたほうがいいと言われたけど、半べそ掻きながら「やめられない!」と何度も伝えて、15分くらい道路の脇で気持ちを落ちつけることに。なんとか落ち着きを取り戻し、意識、感覚も問題ないと判断しまして再スタートしました。幸いなことに腕の傷はDHバーを握った時には当たらない箇所だったので安心しました。DHバーがが握れるのと握れないのは大きな差が出ますから。

ただ下りでスピードを出したいと思いつつも、頭を打っ恐怖から30後半が限界もう転ぶことは出来ません。身体の痛みに耐えつつ、残りの60キロ本当に長く感じて2回目の池間大橋が過ぎてからの残り30キロは本当地獄でした。

やっぱり落車の動揺は隠せず、補給一切忘れていたようです。バイクパート残り5キロくらいで、お腹が鳴るくらいエネルギー切れを起こしました。ランに繋げるために今更ながらも残っていた補給をモリモリと食べきり、バイクをフィニッシュしました。

調子がとても良かっただけに落車とその後の失速が、とても悔やまれる結果になってしまいました。

ラン
あと42キロで終わるからやりきらないと!!
予定通りではないけれど、10キロくらいまでは、キロ6分~615くらいで順調に走れていました。しかしその後はめまいを感じたのでスピードを落として体調と相談してなんとか走りました。

精神的にやられているようで気がつけばボロボロと涙が止まりません。

とにかく左腕が痛くて伸びない、曲がらないし振ることもできないのです。ずっと同じ位置のまま右腕だけを振って少しでも足を前に進めました。折り返しでやっと半分本当長い道のりだと感じるし進んでいる気がしません。

折り返してらからはもう自分との戦いで、抜いたはずの知り合いに抜かれていく悔しさと、身体の痛みと、落車した罪悪感とで、もう押しつぶされそうになりやっぱり涙が止まりませんでした。

なんとかなんとかゴールに近づき、あと少しあと少しと言い聞かせ最後は走って競技場へ。総崩れでボロボロだったランこんなに泣きながら走ったことはありません。お世話になった方々のためにも、とにかく完走しなきゃって思って走り切りました。


トライアスロン宮古島大会翌日。大会を振り返って笑い合う和田さんとTK。

逆境に負けない強い気持ち!フィニッシュへかける思い!
和田さんのレースからは、そんな思い通りに行かないレースでも自分に負けないという、トライアスロンスピリッツを感じずにはいられませんね。

用意周到な準備、万策を尽くしレースに臨むこと。
しかし、そんなことを軽く一蹴するようなトラブル、アクシデント。
思い通りに行かない、波瀾万丈、奇想天外、その状況下をいかに乗り越えフィニッシュするか。
いずれもトライアスロンの大いなる魅力、醍醐味だといっても過言ではないでしょう。

宮古島では、国内最高峰のもてなしと運営体制、そして参加選手の高いレベルと屈指のレース環境でその魅力を満喫できます。それが、多くのアスリートを惹きつける理由なのではないでしょうか

私も今年は暑さにより、思い通りにいかないレース運びに心折れそうになりましたが、トライアスロンスピリッツを切らさずに、ちっぽけなことは気にしないで、自分の今出来る最善をつくす、そのことに集中する楽しみ満喫しました。



トライアスロン宮古島大会を終えた3人。素晴らしい笑顔です。


木村さん、和田さんと共にまた来年も、素晴らしいドラマのために宮古島に集うことを誓い合いました!毎年、全てのアスリートそれぞれにドラマがあることでしょう。素晴らしき宮古島トライスロンのフィニッシュに向けて、また一年、努力、準備して過ごしていきたいと改めて私も思いを馳せています。

竹谷賢二

関連記事:
プレミアムTTフィット その3:フォローフィットで細部まで煮詰めました! (14年4月11日): http://sbcjofficial.blogspot.jp/2014/04/tt.html
プレミアムTTフィット その2:木村さんのケース (14年3月24日):
http://sbcjofficial.blogspot.jp/2014/03/TriathlonMiyakojimaBodyGeometryFIT2Kimura.html
プレミアムTTフィット その1:和田さんのケース (14年3月14日):
http://sbcjofficial.blogspot.jp/2014/03/TriathlonMiyakojimaBodyGeometryFIT1.html









2014年5月13日火曜日

OPQS x ウィンドトンネル: ロードバイクの更なる速さを求めて

数mmで勝負が決まるロードバイクのレース。この局面を左右する機材の調整は非常に重要だ。
ツアー・オブ・カリフォルニア第1ステージを数cmの差で制したカヴェンディッシュ。ポジション調整の重要さが伺える。
スペシャライズド の風洞実験施設にスペシャライズドレーシングとオメガファルマ・クイックステップ(OPQS)が合同で4日間のテストを行いました。ツアー・オブ・カリフォルニアと、その先にあるツール・ド・フランスやロード世界選手権に向けてより精密なポジション調整が目的でした。

マーク・カヴェンディッシュやトム・ボーネンといった選手たちが、それぞれ担う役割や目的を踏まえて走行効率を改善するために様々なテストを行いました。いつものようにボディージオメトリーフィットから始まり、ボウルダースポーツ医学センターのアンディ・プルーイット博士やショーン・マドセンをはじめとしたスペシャライズドレーシングスタッフがポジションを確認しました。OPQSのライダー全員が、シーズンの初めにボディージオメトリーフィットを受けますが、そのポジションが適切で、レースやトレーニングによる過酷な負荷と長距離走行においてポジションが変わらないことを常に確認することが重要になります。

トム・ボーネン、ニキ・テルプストラ、そしてギヨーム・ヴァンケールスブルクは、主にTTポジションを190 cm以上の選手については、ボトムブラケットの軸から垂直に伸びた直線と、全てのアクセサリーを含むハンドルバーエクステンションの先端から先述の縦線が交わるポイントまでの水平距離を85 cmまで延長できる」という、新しいUCI規定に適合させることに焦点を合わせました。OPQSチームは、現チャンピオンチームとして、2014年のTTT世界選手権にこの新規定を最大限に活用することを希望していました。

UCIは、大柄の選手もTTバイク上で通常のポジションを維持できるようにようやく決定を下しました。選手全員に公平な制限が適用されていなかったのは正常ではなかったですし、論理的でもありませんでした」と、最初のテストセッションの後でトム・ボーネンは述べています。「やっと快適なポジションのTTバイクで自分のパワーを発揮できるようになりました。僕たちは、TTレース中にどのポジションが最も効果的なのかを計測しました」

「スペシャライズドの風洞実験施設に来ることは誰にとっても興味のあることです。ポジションなどの変更が、本当に効果があるかどうかを確認できる唯一の機会になります。何かを変えたいと思っても確信がもてないし、感じは良くても実際には遅くなっていることもあります。ここではそれが可能になります」と、ボーネンは付け加えました。
 
風洞でエアロダイナミクスを最適化するボーネン。
ウインドトンネルでの調整を行うボーネン。
チームメイトのニキ・テルプストラもボーネンに同意します。「今日の主な目的は、TTバイクでさらにエアロダイナミクスを改善することと、ロードポジションをテストすることにありました。僕は単独で勝負する選手だから空気抵抗の大小が非常に重要となってきます。ポジションを少し変更したらずっと快適になってエアロダイナミクスも向上しました。改善結果をテストで直接確認することができるし、感覚だけではなく数値が出ます。ダイレクトなフィードバックがうれしいですね。スペシャライズドレーシングが提供してくれる技術と研究は、怪我の防止にも役立ちます。正しいポジションは本当に重要で、レース全体に影響を及ぼします。バイクについては自信がもてたので、あとはコンディションに集中するだけです。」

 マーク・レンショー、マルティン・ヴェリトス、そしてマッテーオ・トレンティンにとっての主な優先事項は、ロードのエアロパフォーマンスとエネルギーの節約です。それは、リードアウトと逃げ集団の追走をコントロールする際に、非常に重要な要素となります。

「バイクのエアロ設定について、考えられる様々なシチュエーションに合わせて効果的なテストを行うことができました。各ポジションで体がどのように動き、それをどのように改善できるのかを理解できて良かったです」と、マーク・レンショーはテスト後に話しています。「バイク上での感覚が改善されるように、快適性よりパフォーマンス向上のために少し変更しました。もちろん長時間乗るためにバイクは常に快適でなければなりませんが、今回の変更がさらに良い結果につながると思います。」

「わずかな変更がどんな結果を生み出すのか、それを目で確認できるのは本当に興奮します。数値は非常に良いので、トレーニングでテストしてみて、それで好調なら問題なしということになります。バイクが好調なので新たな挑戦ができそうです。新しいポジションと改良点のために、このようなサービスやブランドからの協力を受けることは、本当に大きなメリットだと思います」と、マルティン・ヴェリトスは述べています。

各アスリートになされた“ポジションのテーラーメイド”により、十分なフィードバックが行われました。ライダー全員が新たな取り組みを行い、走行効率、快適性などの結果からメリットを受けることになります。

「スペシャライズドレーシングのパフォーマンスプログラムが掲げる目標は、ライダーとバイクのより良い“つながり”を求めることで彼らの走行効率を改善し、チームとライダーをサポートすることです。私たちが最先端のテクノロジーや知識、人材に常に投資しているのは、トッププロをはじめとした私たちライダー全員がもっと速く走れるのか、その可能性や現実的な方法を見つけるためなのです」と、スペシャライズドレーシング・グローバルマネージャーのシモーネ・トッカフォンディは話します。

スプリントは、レースにおいて非常に興味を引かれる側面です。集団を分割するゴールラインまでのこの最後の数百メートルは、完璧な戦略を立てる上で重要です。より優れた、速いスプリントを可能にする様々な要素についてさらに理解を深めるために、スペシャライズドは、風洞実験施設における現実に非常に近いシミュレーションモデルで、4名のアスリートによるテストを行うことにしました。このテストにおいてカヴェンディッシュの率いるチームは、最後の数メートルのスプリントで、65から70 km/hという詳細な数値が出たことに興奮を隠すことができませんでした。

個人技ではロードレースは制することができない。チームとして一丸となる重要性を感じる。
リードアウトトレインにおける、集団としてのエアロダイナミクスはレースに勝つためにとても重要だ。
OPQSによるエアロ・テストの主な目的は、スプリントに向けたリードアウト時のスピードと効率を最大化することでした。 リードアウトを行う各ライダーのエアロダイナミクスを高めながら、カヴェンディッシュのドラフティングによるメリットを保つことが重要でした。風洞実験施設において4名のライダーが、いくつかのリードアウト条件をテストするスプリントトレインテストでその効果を検証しました」と、エアロ&レーシング開発エンジニアのクリス・ユーは説明しています。「さらに、ベロドロームと風洞の両方で実施した事前テストをフォローアップするために、数名のライダーのTTポジションを調整しました。4日間のテストの後、私たちは、チームが今シーズン最高のパフォーマンスを発揮できるように、新しい見識と実施可能なデータを提供しました」と、ユーは付け加えています。

「今日はたくさん学ぶことがありました。実施するのが難しいテストでしたが、全面的に協力してくれたライダーたちは、集めたデータを見て興奮していました。全てのデータは、慎重に分析してチームに渡すために、実際に活用できる情報として処理する必要があります。カヴェンディッシュやレンショーというまたとないアスリートの協力を得て、彼ら自身も、私たち同様にさらに詳細なデータを見ることに興味を抱いてくれました」と、スペシャライズドレーシング・グローバルマネージャーのシモーネ・トッカフォンディは述べています。

関連記事:
ウインドトンネルを訪問(13年11月29日):http://sbcjofficial.blogspot.jp/2013/11/3.html#more
トッププロのフィッティング事情(14年1月30日):http://www.specialized.com/ja/ja/news/latest-news/17825
CVNDSH COLLECTION (14年4月15日): http://www.specialized.com/ja/ja/news/latest-news/18458