「ツール・ド・フランス総合5位を夢見るライダーもいるだろうけど、僕の目標はそこじゃなかった。でも、挑戦できたのはうれしいよ。もしかしたら、ジロとツールのダブル優勝ができたんじゃないかって引退後に考えると思う。でも今となっては、その必要はなくなった。ダブル優勝が不可能だとは思わないけれど、本当に難しいね。準備方法すら、誰も知らないんだ。でも、『やってみたい』と思うだけじゃなくて、実際に挑戦できたのは良かった。
2016年のプランは、2014年と同じようになるだろうね。最高の調子でシーズンインを楽しみ、ツールに出場して、次はオリンピックだ。来年のオリンピックはハードだ。それ自体は僕のスタイルに合っていると思う。稀なことだよ。
ステージ20は本当にハードだった。とりわけ疲労を感じたし、3日前の落車の影響があったのも確かだ。まぁまぁなツールになったので満足しているとは言える。今日、ナイロ・キンタナ(MOV)は良いレースをしたね。でも、Team SKYは賢く仕事をしたので、クリス・フルーム(SKY)からタイムを奪えなかった。
2016年、僕らのプランはまったく別ものになる。今までとは違う狙いを設定して、ツールに標準を合せる。すでに僕がフォーカスしているのは、2016年シーズンだ」
― アルベルト・コンタドール
ポイント賞の獲得がほぼ確実となったペテル・サガン。コンタドールのために走り、パリへグリーンジャージーを着て出走することに特別な思いがあるようです。
「グリーンジャージーをめぐる戦いは毎年異なるけれど、2つ目、3つ目、4つ目と数が増えるたびにどんどん難しくなっている。
他のスプリンターに比べて、幅広い仕事を僕は求められている。けれども、それはとても良いことだし、フラット・ステージ以外でも異なる役割にベストを尽くした。全体的には、うまくいったと思う。アンドレ・グライペル(LTS)らがスプリントにだけ集中できるのと違う。コンタドールをサポートしつつ、グリーンジャージーを維持できるのは意味があることだと思う。十分なポイントを稼いでいるけど、パリのゴールラインを越えなければいけないね。
最初から最後まで、全力で挑んだツール・ド・フランスだった。最終週、4つの山岳ステージはクライマー向けのものだったけれど、ベストを尽くしたし、2015年は自身が強くなったと感じられた。でも、まだ終わりじゃない。最終ステージでどうゴールするのか、楽しみだ」
―ペテル・サガン
ヴィンチェンツォ・ニバリのツール・ド・フランス2連覇のために走ったアスタナ・プロチーム。ステージ20は序盤快走したものの、勝負どころでニバリにパンクが発生。チームメカニックが迅速に対応し、ミケーレ・スカルポーニやヤコブ・フルサングらが懸命にニバリを集団に戻すために引きました。
パンクによる遅れは取り返せたものの、総合上位のエリートライダーを含む集団の加速に乗ることができませんでした。ニバリの総合順位は4位。ツール2連覇は叶いませんでした。
「ヴィンチェンツォを好位置に、必要なタイミングで導いた。でも、パンクが悪い状況に僕らチームをおいやったんだ」
―タネル・カンゲルト
エティクス・クイックステップは選手全員がトラブルなくステージ20を走り終えました。集団スプリントが予想される最終ステージへ、万全の体制で臨みます。マーク・カヴェンディッシュが新しいS-Works VENGE ViASに乗り、パリ・シャンゼリゼでステージ優勝を獲得できるのでしょうか。期待しましょう。
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