#TDF2015：ステージ11 レポート

ツール・ド・フランス2015　ステージ11、ラファウ・マイカがスペシャライズド・レーシングに今大会4つ目のステージ優勝をもたらしました。マイカは2014年のツールで山岳王に輝き、2つのステージで優勝しています。

188㎞のコースを平均速度37.35kmで走りきり、最初にゴールに飛び込んだのがマイカでした。アップ・ダウンが続くステージ11。4級山岳が1つ、3級山岳が3つ、1級山岳のアスパン峠を越えてた先に標高2115ｍの超級山岳ツゥールマレー峠が設定されていました。どこまでも続くような上りと、夏の暑さが選手を苦しめました。

マイカにとって今大会初の、そしてキャリア3度目となるツールステージ優勝は、残り50㎞地点からの独走勝利でした。

なお、S-Works TARMAC、Prevail ヘルメット、Roval CLX40ホイール、Turbo タイヤ、S-Works ロードシューズといった機材をマイカは使用しました。

「今日の勝利をイヴァン・バッソと、今日クラッシュしたダニエレ・ベナッティーに捧げる。



1度アタックしただけだけれど、絶好のタイミングだった。まわりを走る選手が疲れきっていたようだったから、挑戦したんだ。チームメイトが僕を前方へ引き上げてくれたとき、僕は監督に『ツゥールマレーでアタックしたい』と訴えたんだ。ライヴァルを引き離すには、厳しい上りでの仕掛けが必要だった。ツゥールマレーで1分30秒近くのタイム差をつくることができたよ。勝ててうれしいし、これがチームの士気を高めてくれるに違いない。

山岳賞が欲しくないのかと、良く聞かれる。簡単なことじゃないよ。アルベルト・コンタドールのサポートとの両立はね。チャンスがあれば全力を尽くすけど、コンタドールのサポートが僕の役割。そして、まだツールはあと2週間も続く。多くの選手が疲労をためているはずだ。僕は暑くて、上りがキツいコンディションが好きだから、今日は良かったよ」
―ラファウ・マイカ

総合順位争いを繰り広げるアルベルト・コンタドールはマイカのステージ優勝、ペテル・サガンのポイント賞ジャージーの獲得を称えつつ、自身の調子について話しました。

「昨日よりは調子は良いけれど、昨日ほどプッシュもしていない。回復にはもう少し時間が必要かもしれない。今日の暑さは尋常じゃなかったけれど、明日はさらに暑くなる予報だ。しっかりと休むことが大切。明日のステージは、きっと良い結果になるはずさ。2007年に、5度ものアタックを経て勝ったときみたいね。

ただ、条件は毎年いろいろと変わるもの。今日、僕の脚は、過去のどのものとも違う。特に、去年のものとはね。あの時ほどの調子の良さが、今日あればとも思うけど、毎日しっかりとレースに取り組んで、そして回復に努めるよ」
―アルベルト・コンタドール

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