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今後はこちらの新しいブログから、最新情報を定期的にお届けいたします。

2015年7月30日木曜日

エアロについてアレコレを、専門家に聞きました。

エアロロード、エアロヘルメット、エアロホイール... いま、自転車の設計開発において、エアロダイナミクスは不可欠な要素です。

私たちがS-Works VENGE ViASを発表したように、各社がそれぞれの設計哲学に則って、空気力学的に最適化されたロードバイクを開発しています。

エアロはとても身近な概念ですが、やっぱりいろいろと疑問があると思います。そこで今回、「#AskChris #Aeroiseverything」のハッシュタグとともに皆さまから届いたご質問の一部を、スペシャライズドのエアロ関連製品の研究開発主任、クリス・ユーに届けました。


質問(以下、Q): 「空気抵抗を減らす方法は、ホイールやヘルメットを変えたり、シューズカバーをしたりと色々ありますが、一番効果的な方法はなんでしょうか?」

クリスの回答(以下、A): 「ぴったりとからだにフィットするサイクルジャージーを着る」、「エアロヘルメットを被る」、「ボディージオメトリーフィットを受ける」などが、もっとも手軽で費用対効果に優れる方法でしょう。


Q: 「発表と同時に、S-Works VENGE ViASを先行予約しました。これまで、ボディージオメトリーフィットで調整した ROUBAIX Pro に乗っていたので、ロングツーリングでも体に痛みやストレスをまったく感じることなく、快適そのものでした。VENGEに乗り換えるにあたって、以下2点の完成度についてお聞かせください:

1)ロングライド時の衝撃吸収性能

2)ROVAL CLX 64への橫風に対する安定性」

A: まず、VENGE ViAS を選んでいただいて本当にありがとうございます!最高のエアロロードバイクを手に入れましたね。いただいたご質問に回答します:

1) ROUBAIX と比べてしまうと、VENGE ViASは同じくらいにスムースとは言えません。VENGE ViAS と ROUBAIX はまったく違う領域を走るために設計された、まったく異なるバイクです。

ですが、従来のエアロロードバイクと比較すると、VENGE ViASは際立ってスムースです。フレームやROVAL CLX 64の形状、幅の広いターボタイヤに起因します。高めのリムと、幅広で空気圧の低いタイヤが、路面からの振動を吸収するのです。



2) ROVAL CLX 64 設計時、安定性と空気抵抗の低減をとても重要視しました。結果として、同等のリム高をもつ他社ホイールに比べて、非常に高い安定性を実現しました。また、横風を受けた際にも極端な挙動をすることが少ないです。その上、ROVAL CLX 64は、80mm から90mm というリム高ホイールと同等のパフォーマンスを発揮します。


Q: 「ケイデンスによる空気抵抗の違いを検証してほしい。 低ケイデンスのほうが空気抵抗が少なく感じますが、 実際はどうなのでしょうか」

A: ケイデンスは空気抵抗においてあまり重要ではありません。回転数が高くても、低くても、測定値の違いはほとんどありませんでした。

Q:「よくプロのレースで、クラウチングスタイルで下る選手をよく見ますが、選手によって上ハンと下ハンを持っています。どちらの方が効果的なのでしょうか?また、下りはどのようなスタイルで下ればいいのでしょうか?」

A: 下りを速く走るには、下ハンをにぎるほうが、ブラケット部を持つより速いです。経験豊富なエキスパート・ライダー以外にはおススメできませんが、トップチューブに座るという極端な方法もあります。こちらのビデオをぜひご参照ください:



Q:「クリスさんは何に乗っているのですか?」

A: TARMAC Disc、VENGE、SHIV TT、たまにMTB といった具合です。あえて1台だけ選ぶなら、VENGEですね。

Q:「NEW S-Works VENGE ViASの国内試乗会の情報が知りたくてたまりません。現時点で確定していることでも結構ですので、話せる範囲で教えて頂けましたら幸いです。よろしくお願い致します。」

A: TEST THE BEST試乗会でチャンスがあるでしょう。スケジュールは都度、告知します。

Q:「クイックリリースのレバーを閉める方向によって空気抵抗は変わりますか?」

A: クイックリリース・レバーの向きによる空力的な影響は、とても小さいです。 強いて言うならば、レバーを地面と平行に閉めると抵抗は最少になるでしょう。


Q: 「リゴベルト・ウラン選手のロングヘアーを剃り落したら、どれほどのパワーセーブになり、また速く走れますか?」

A: 実は、リゴと試したことがあります。ですが、プロライダーへの実験結果はトップシークレットなので、残念ながらお伝えすることができないのです… 。

Q: 「典型的なアジア人、あるいはモンゴロイドの顔と、西洋人の顔とでは、エアロダイナミクスの観点から違いはありますか?」

A: 興味深い質問ですね!ただ、検証はとても難しいでしょう。試験の際、観測対象となる変数は1つです。変化を生んだ変数を特定するためです。顔の形による空力的影響を調べるならば、顔以外の変数はまったく同じである必要があります。 1つのからだに2つ以上の顔を持つ人間、あるいはまったく同じ身体的・体格的な特徴を持つ人間はいません。したがって、検証は困難となります。

Q: 「アームレストの幅による違いが知りたいです。一般的に、アームレスト間の距離が狭いほど速いように思えます。」

A: 多くの方が、アームレスト間の距離が狭いほど、速いと考えているようです。これはひとによってまちまちであることを、私たちは突き止めました。距離を広げたことで、速くなったライダーも多いのです。

例えば、肩幅が広いライダーのアームレストの幅を狭めると、無理な体勢によって首に痛みが生じ、結果として頭を少し上げます。この変化は、アームレストの幅より有害である場合があります。体格に合った幅にすることで、肩、首、頭がリラックスし、より速いポジション作りにつながります。

質問をくれたみんな、本当にありがとう!


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