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今後はこちらの新しいブログから、最新情報を定期的にお届けいたします。

2015年3月26日木曜日

ボディージオメトリーフィットモニター FOR 2015宮古島 早川さまのケース

エアロバーのリコールで、皆さまには多大なご迷惑をおかけしております。今回ご紹介するボディージオメトリーフィットは、リコール内容を把握する前に行いました。早川様には代替品がご用意できるまで練習をお控えいただくようお願いしております。ご不便をおかけしておりますことを、重ねてお詫び申し上げます。

当リコールに関する詳細情報はこちらをご覧ください


こんにちは、松田航介です。前回の土屋さまに続いて、ボディージオメトリーフィットモニター企画の当選者、早川誠さまのボディージオメトリーフィットを行いました。

早川さまは、すでに多くの戦歴を持つ実力派トライアスリート。2014年の宮古島は総合98位でフィニッシュ。今回が、2度目の宮古島挑戦です。バイクに乗り始めたきっかけは、大学時代に移動手段として購入したロードバイク。それが12年前ということですが、当時から市民ランナーとして取り組んでいるフルマラソンを2時間50分台で走るサブスリー・ランナーです。走り始めたときにはすでにトライアスロンも視野に入っていたそうですが、スイムが苦手だったので、まずはロードバイクに乗り始めたそうです。


その早川さまが掲げる2015年宮古島大会の目標は、14年の成績よりも上にいき、そしてアイアンマン世界選手権へのスロットをゲットすること。上位を目指すうえで、バイクパートを重要な改善点ととらえているようでした。



普段のバイク練習は、片道7㎞程度の自転車通勤。そして、シーズン中は週末の50kmほどのライド。栃木県在住ということで、外には素晴らしいライド環境があり、ローラー台にはあまり乗らないそうです。スイムは頻繁には取り組めていないそうですが、宇都宮を拠点とするトライアスロンチームの練習に参加しています。


悩みは腰のコンディション。フィットの2週間前にも痛めていたそう。また、ランニングでひざを痛め、バイクにもその影響がでるとのこと。レース中には内臓系のトラブルが多く、補給を受けつけなくなったり、吐いてしまう。フィットを通じてそういった点が改善できそうか、チェックしていきます。

インタビューの後は、アセスメントへ。早川さまのからだの特徴を確認していきます。

非常に柔軟性が高く、筋肉の質が良い。可動域も十分。からだも鍛えられており、ポジションの自由度も高い印象です。制約とまでは言えないけれど、首まわりに若干の負担を感じているように見えました。また、ひざが前に出すぎる感があるので、ペダルにしっかりと荷重しやすい位置に調整する必要がありそうでした。


さて、アセスメントを終えて、いよいよフィットを開始します。「より快適に、より速く」するのはもちろんですが、補給を受けつけやすくするということもキーになりそうです。


お持込いただいたシューズがだいぶ使い込まれていたので、S-WORKS TRIVENTをおすすめしました。土屋さまと同様、早川さまにも気にいっていただけたようです。クリート位置が前よりだったので、新ニュートラルと呼ぶ位置にセットしました。


フットベッドは緑に交換しましたが、ウェッジの必要性は見受けられませんでした。スペシャライズドのシューズの特徴であるボディージオメトリー設計によって、もともとついているカントで補正できる範囲と判断しました。


早川さまが愛用するSHIVに標準装備されているSITEROサドルですが、非常に良い感覚をもっていたそうです。ただ、前にひざが出るような動きをしているため、やや前に出ていたサドルを後ろに下げて調整しました。また、サドルを後ろに下げたこと、おなかまわりにスペースが生まれました。これが補給をより楽に受け入れられることにつながると考えています。

SITEROをチェック >  

サドルの次は、アームレストの位置調整。首の制約や腰の状態を考慮して、少し上げましたバーリーチ、パッドやバーの幅に関してはほとんど見直す必要はありませんでしたが、Retül Müve(リトゥール・ムーヴ)でいろいろなポジションを試してみて、変化を体験していただきました。



ハンドルバーの位置も特に大きな変更は必要ありませんでした。アームレスト上げているので、前傾姿勢は緩和しています。リラックスしつつ、出力は最適化しているので無理している感じがない。前につっこみすぎているところを、すこし戻してあげたイメージです。

最後にZ面、つまりライダーの前後正面からポジションを確認しました。


今回の主な変更点は、やや強調しすぎた前傾姿勢を後ろに戻し股関節まわりに余裕を持たせたこと、そして足の裏のアーチ形状をシューズ内で支える物理的なサポートを加えたことです。

実はシューズをS-WORKS TRIVENTに変えた時点で、全体的にかなりの改善が見られました、もの選びはやっぱり大事なんだなぁと実感しました。からだを考えた製品づくりをするのが、スペシャライズドの良いところだと思います。

これでボディージオメトリーフィットは終了。早川さまの乗るSHIVに、リトゥールで計測したポジションをうつしていきます。



フィット後のポジションについてもポジティブに受け取っていただき、「とりあえずこれで試してみよう」ということに。

早川さまは、ほとんど納車時のままSHIVを乗られていました。第三者にポジションを客観的にチェックされるのが初めてだったようです。今回のフィットが効果的か、それともそうでないのか判断できるから楽しみともおしゃっていました。私たちも実走後の感想が楽しみです。

土屋さま同様、3月下旬の淡路島合宿にも参加されるので、フォローフィットはそこでしたいと思います。

関連記事:
ボディージオメトリーフィットモニター FOR 2015宮古島 土屋さまのケース(2015年3月25日)
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