スペシャライズド・レーシングのスタッフが各プロチームのキャンプをめぐるツアーは、スペインのモライラにやってきました。ここには、スペシャライズドが支援する女子ロードバイクチーム「ボエルス・ドルマンス」所属のライダー10人がトレーニングのために集まっていました。
ここでは、ボエルス・ドルマンスに新加入したライダーのフィッティングが中心。もちろん、他のライダーに対しても、Body Geometry Fitを通じてバイクポジションが適正かどうか確認する機会にもなりました。
チームのベテラン、ロミー・カスパーはこう言っています。「わたしはライディング中に、サドルのうえではねてしまうことがあったので、その問題を解決したかったの。いろいろ調べると、彼らはわたしの骨盤が少しねじれていることを見つけてくれた。クリートの下に小さなウェッジを入れたら、ずっと良くなったわ。ポジションは以前どおりで、サドルも前と同じRuby。わたしはこのサドルを2013年から使い始めて、本当に気に入っている。とても快適よ」。
クラシックのスペシャリストであるシャンタル・ブラークは、フィットテクニシャンによるポジショニング調整の重要性を強調しました。「わたしたちのフィジカルは毎年変化するし、クラッシュだってポジショニング変更の理由になるわ」。
2013年の女子タイムトライアル世界チャンピオン、エレン・ファン・ダイクも同じ意見です。
「毎年ポジションを確認することが大切。そのたびに新しいポジションと新素材を経験できるという意味でもね。わたしは、これまでにBody Geometry Fitを4、5回受けたけれど、毎回、何か新しい発見があるの。試してみたいと思っていたことを、フィッティング中にその道のエキスパートへ相談することができる。認めてもらえたり、ダメ出しされたりするわ」。
「わずかな変更が大きな違いにつながることがあります。時には、解決策は本当にシンプルなのに、ライダーがそれに気がつけないだけということもあります」と言うのは、グローバルSBCUプログラム(小売店舗研修やフィッティングに関する教育機関)マネージャーのスコット・ホルツです。
「もちろん、彼女たちのような非常にハイレベルのライディングでは、ライダーはレース中にいくらか痛みを感じることはあるでしょう。けれども、極限まで自分を追いこむレースで疲労困憊した際に感じる痛みと、間違ったポジションゆえに起こる痛みとは、違うものです。後者の痛みは許容できません。
フィットテクニシャンには、ライダーがどれくらいの変化を受け入れることができるかまではわかりません。初めて顔を合わせるライダーは特にそうです。ですから、最小限の変更でうまく成果を出すことが、たくさん変更を行うことよりも大事になってきます。例えば、リジー(・アミステッド)の場合、わたしたちは本当に小さな変更をいくつか行っただけですが、彼女を長年悩ませてきた股関節の問題を解決することができました」。
そのリジーはこう話してくれました。「Body Geometry Fitからはたくさんのことを学んだわ。たとえわたしが、長年つらぬいてきたポジションが大好きで、ロードバイクにのめりこんでいて、自分のやりかたにこだわるタイプだとしても、誰かの意見を取り入れることでさらに良い状態になることだってあるみたい。いまわたしのシューズは前と全然違うセットアップになっている。これは自分では決してやらなかったこと。サポートを受けることで、本当によくなることもあるのよ。
以前は、サドルについてたくさん悩みを抱えていたわ。中央に穴のあいているサドルを使ったらどうかって、いつも言われるから試してみたけれど… そんなに好きではなかったの。でも、13 年にスペシャライズドが推奨する坐骨幅のチェックを受けてサドルを選んだら、その悩みは解消されたわ。わたしにとって、それはとても大きな出来事だったの。それで、スペシャライズドは正しいやりかたを知っているんだと、信じられるようになった。いろいろな会社が、独自の調査研究の結果に基づいてこれがベストだって言う。けれど、スペシャライズはライダーと協力して、一緒にやっていく姿勢が強くて、わたしが思うに、そのやり方がいいのよ。だって、わたしたちは毎日バイクに乗らなきゃいけないんだから」。
このキャンプの後にスタッフ一同が向かうのは、エティクス・クイックステップのチームキャンプ。その様子は近日中にレポートいたします。
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