トッププロチームのトレーニングキャンプをめぐり、さまざまサポートをするスペシャライズド・レーシングのスタッフたち。今回は、スペインのオリバに集まるエティックス・クイックステップ(前オメガファルマ・クイックステップ)に合流。Body Geometry Fit を中心に、支援活動を行いました。
Body
Geometry Fit のプロセスでは、フィットテクニシャンがライダーの特徴を捉え、強い部分、弱い部分、可能性、制限要因などを確認したうえで、取得したデータに基づいて1人ひとりのライダーに合わせてバイクのポジションを調整します。
Body Geometry Fitの公式計測機器として「Retül(リトゥール)」を導入することで、測定すると同時にその内容を数値やグラフィックとして、目で見ることが可能になりました。RETÜL 社の提供する「Retül Vantage System(リトゥール・ヴァンテージ・システム)」や「Zin(ジン)」という装置は、データの可視化と同時に、フィッティングの作業能率を飛躍的に向上しています。
Vantage Systemは3Dモーションキャプチャーシステムです。点滅するLEDをライダーのからだの、ポジションをみるうえで重要な観測点に配置することで、それを高感度センサーが読み取ります。3次元で観測点を捕捉・追跡し、その動きを正確にデータ化します。ミリメートル単位で変化を捉えてスクリーンに表示するので、ポジションの微妙な変化も確認しやすく、評価も容易になるので、極めて有用だと考えています。
Zin も、やはりその先端に付いたLEDの点滅を利用して、バイクのセッティングを計測して、デジタル処理します。Zin とバイクの接触点をVantage System がトレースして3次元空間で測定し、バイクのセットアップを正確に記録してくれます。巻尺で測るよりはるかに正確で、有用なデータが得られます。
こういったデータは今後のバイクの絶えざる改良に役立つものですから、スペシャライズドのエンジニアたちにとって貴重な情報なのです。
こういったデータは今後のバイクの絶えざる改良に役立つものですから、スペシャライズドのエンジニアたちにとって貴重な情報なのです。
さて、オリバでのBody Geometry Fit セッションの数日後、スペシャライズド・レーシングの一団はバレンシアのベロドロームへ移動。新たに加わったライダー数人と再びミーティングを持ちました。この日のメーンはフォローフィットでした。
フォローフィットは、フィッティングを実施したあと数日しっかりライドしてもらい、ポジションの変更がライダーにとって良いものか、そうでないものかを確認する工程です。室内やローラー台のうえでは気が付くことができなかった微細かつ、恐らくとても主観的な「感覚」までも確認して、ポジションに反映させるのです。こちらも、概ね満足な結果だったようで、ライダーからは好意的なフィードバックが返ってきました。
エティックス・クイックステップからも、Body Geometry Fit を中心に、スペシャライズドによる全面的なサポートの提供に対して素晴らしい評価をいただいています。2015年シーズンの開幕が近づいているこの時期に、ポジショニングの正しさに太鼓判を押してもらったアスリートたちは、トレーニングと栄養と回復だけに集中することができるでしょう。
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