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スペシャライズド公式オンラインストアが2015年9月29日(火)午前10時にオープンいたします!

公式オンラインストアのURL: specialized-onlinestore.jp  

あわせて新しい公式ブログも同時にオープン。

新公式ブログURL:specialized-onlinestore.jp/contents/blog 

今後はこちらの新しいブログから、最新情報を定期的にお届けいたします。

2014年5月13日火曜日

OPQS x ウィンドトンネル: ロードバイクの更なる速さを求めて

数mmで勝負が決まるロードバイクのレース。この局面を左右する機材の調整は非常に重要だ。
ツアー・オブ・カリフォルニア第1ステージを数cmの差で制したカヴェンディッシュ。ポジション調整の重要さが伺える。
スペシャライズド の風洞実験施設にスペシャライズドレーシングとオメガファルマ・クイックステップ(OPQS)が合同で4日間のテストを行いました。ツアー・オブ・カリフォルニアと、その先にあるツール・ド・フランスやロード世界選手権に向けてより精密なポジション調整が目的でした。

マーク・カヴェンディッシュやトム・ボーネンといった選手たちが、それぞれ担う役割や目的を踏まえて走行効率を改善するために様々なテストを行いました。いつものようにボディージオメトリーフィットから始まり、ボウルダースポーツ医学センターのアンディ・プルーイット博士やショーン・マドセンをはじめとしたスペシャライズドレーシングスタッフがポジションを確認しました。OPQSのライダー全員が、シーズンの初めにボディージオメトリーフィットを受けますが、そのポジションが適切で、レースやトレーニングによる過酷な負荷と長距離走行においてポジションが変わらないことを常に確認することが重要になります。

トム・ボーネン、ニキ・テルプストラ、そしてギヨーム・ヴァンケールスブルクは、主にTTポジションを190 cm以上の選手については、ボトムブラケットの軸から垂直に伸びた直線と、全てのアクセサリーを含むハンドルバーエクステンションの先端から先述の縦線が交わるポイントまでの水平距離を85 cmまで延長できる」という、新しいUCI規定に適合させることに焦点を合わせました。OPQSチームは、現チャンピオンチームとして、2014年のTTT世界選手権にこの新規定を最大限に活用することを希望していました。

UCIは、大柄の選手もTTバイク上で通常のポジションを維持できるようにようやく決定を下しました。選手全員に公平な制限が適用されていなかったのは正常ではなかったですし、論理的でもありませんでした」と、最初のテストセッションの後でトム・ボーネンは述べています。「やっと快適なポジションのTTバイクで自分のパワーを発揮できるようになりました。僕たちは、TTレース中にどのポジションが最も効果的なのかを計測しました」

「スペシャライズドの風洞実験施設に来ることは誰にとっても興味のあることです。ポジションなどの変更が、本当に効果があるかどうかを確認できる唯一の機会になります。何かを変えたいと思っても確信がもてないし、感じは良くても実際には遅くなっていることもあります。ここではそれが可能になります」と、ボーネンは付け加えました。
 
風洞でエアロダイナミクスを最適化するボーネン。
ウインドトンネルでの調整を行うボーネン。
チームメイトのニキ・テルプストラもボーネンに同意します。「今日の主な目的は、TTバイクでさらにエアロダイナミクスを改善することと、ロードポジションをテストすることにありました。僕は単独で勝負する選手だから空気抵抗の大小が非常に重要となってきます。ポジションを少し変更したらずっと快適になってエアロダイナミクスも向上しました。改善結果をテストで直接確認することができるし、感覚だけではなく数値が出ます。ダイレクトなフィードバックがうれしいですね。スペシャライズドレーシングが提供してくれる技術と研究は、怪我の防止にも役立ちます。正しいポジションは本当に重要で、レース全体に影響を及ぼします。バイクについては自信がもてたので、あとはコンディションに集中するだけです。」

 マーク・レンショー、マルティン・ヴェリトス、そしてマッテーオ・トレンティンにとっての主な優先事項は、ロードのエアロパフォーマンスとエネルギーの節約です。それは、リードアウトと逃げ集団の追走をコントロールする際に、非常に重要な要素となります。

「バイクのエアロ設定について、考えられる様々なシチュエーションに合わせて効果的なテストを行うことができました。各ポジションで体がどのように動き、それをどのように改善できるのかを理解できて良かったです」と、マーク・レンショーはテスト後に話しています。「バイク上での感覚が改善されるように、快適性よりパフォーマンス向上のために少し変更しました。もちろん長時間乗るためにバイクは常に快適でなければなりませんが、今回の変更がさらに良い結果につながると思います。」

「わずかな変更がどんな結果を生み出すのか、それを目で確認できるのは本当に興奮します。数値は非常に良いので、トレーニングでテストしてみて、それで好調なら問題なしということになります。バイクが好調なので新たな挑戦ができそうです。新しいポジションと改良点のために、このようなサービスやブランドからの協力を受けることは、本当に大きなメリットだと思います」と、マルティン・ヴェリトスは述べています。

各アスリートになされた“ポジションのテーラーメイド”により、十分なフィードバックが行われました。ライダー全員が新たな取り組みを行い、走行効率、快適性などの結果からメリットを受けることになります。

「スペシャライズドレーシングのパフォーマンスプログラムが掲げる目標は、ライダーとバイクのより良い“つながり”を求めることで彼らの走行効率を改善し、チームとライダーをサポートすることです。私たちが最先端のテクノロジーや知識、人材に常に投資しているのは、トッププロをはじめとした私たちライダー全員がもっと速く走れるのか、その可能性や現実的な方法を見つけるためなのです」と、スペシャライズドレーシング・グローバルマネージャーのシモーネ・トッカフォンディは話します。

スプリントは、レースにおいて非常に興味を引かれる側面です。集団を分割するゴールラインまでのこの最後の数百メートルは、完璧な戦略を立てる上で重要です。より優れた、速いスプリントを可能にする様々な要素についてさらに理解を深めるために、スペシャライズドは、風洞実験施設における現実に非常に近いシミュレーションモデルで、4名のアスリートによるテストを行うことにしました。このテストにおいてカヴェンディッシュの率いるチームは、最後の数メートルのスプリントで、65から70 km/hという詳細な数値が出たことに興奮を隠すことができませんでした。

個人技ではロードレースは制することができない。チームとして一丸となる重要性を感じる。
リードアウトトレインにおける、集団としてのエアロダイナミクスはレースに勝つためにとても重要だ。
OPQSによるエアロ・テストの主な目的は、スプリントに向けたリードアウト時のスピードと効率を最大化することでした。 リードアウトを行う各ライダーのエアロダイナミクスを高めながら、カヴェンディッシュのドラフティングによるメリットを保つことが重要でした。風洞実験施設において4名のライダーが、いくつかのリードアウト条件をテストするスプリントトレインテストでその効果を検証しました」と、エアロ&レーシング開発エンジニアのクリス・ユーは説明しています。「さらに、ベロドロームと風洞の両方で実施した事前テストをフォローアップするために、数名のライダーのTTポジションを調整しました。4日間のテストの後、私たちは、チームが今シーズン最高のパフォーマンスを発揮できるように、新しい見識と実施可能なデータを提供しました」と、ユーは付け加えています。

「今日はたくさん学ぶことがありました。実施するのが難しいテストでしたが、全面的に協力してくれたライダーたちは、集めたデータを見て興奮していました。全てのデータは、慎重に分析してチームに渡すために、実際に活用できる情報として処理する必要があります。カヴェンディッシュやレンショーというまたとないアスリートの協力を得て、彼ら自身も、私たち同様にさらに詳細なデータを見ることに興味を抱いてくれました」と、スペシャライズドレーシング・グローバルマネージャーのシモーネ・トッカフォンディは述べています。

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