ステファニー・ネロンは自転車を楽しむカナダの大学生。女性だけのロードバイクチームで、「Le
Grand Défi (ル・グラン・デフィ)」―フランス語で「大いなる挑戦」という、1,000kmにも及ぶこのチャリティーライドに参加をする意義と、その魅力を聞きました。
ステファニー・ネロン(以下、SN)― 6月のライドへ向けた準備を始めたのは1月。地面には雪があって野外でバイクに乗るには理想的な時期じゃないわね。朝6時30分からスピニングのクラスを取り、パーソナルトレーナーをつけてからだ作りのプランを立ててもらったの。雪が解けると、といってもまだ外はものすごく寒いんだけど、温かいウエアを着こんで寒風の中でライドをしたわ。
最初は短めの距離を走り、気温が上がるにつれて徐々に距離を伸ばしていった。もっと大事なことは、登りを走りはじめたこと。多くの人と同じでわたしも登り坂は嫌いなんだけど、もっとうまく坂をのぼれるように本気で取り組んだわ。
でもトレーニングで、ああすればよかったと思うことがひとつあるの。わたし、雨の中でのライドをしなかったのよ。やっておくべきだったんじゃないかな。そうすれば本番で役に立ったかもと思う。
最初は短めの距離を走り、気温が上がるにつれて徐々に距離を伸ばしていった。もっと大事なことは、登りを走りはじめたこと。多くの人と同じでわたしも登り坂は嫌いなんだけど、もっとうまく坂をのぼれるように本気で取り組んだわ。
でもトレーニングで、ああすればよかったと思うことがひとつあるの。わたし、雨の中でのライドをしなかったのよ。やっておくべきだったんじゃないかな。そうすれば本番で役に立ったかもと思う。
YRYR― ライド中、ペースを維持するうえで、トラブルはあった?
SN― グループの中にいる時はチームメートの後ろで走っているから、問題なくペースを守ることができる。でも、ある登りでわたしのスピードが遅すぎて、チームから置いていかれてしまったの。その後はひとりで走ることになって、不安でいっぱいだった。次から次へと丘があるし! もう泣きそうだったわ。これじゃ完走できないって思ったくらい。
だけど、しばらくしてふと後ろを見たら、他ならぬピエール・ラヴォワがそこにいたの。彼はわたしの背中に手を当てて登り坂で優しくわたしを押してくれていたの。本当にびっくり! チームに再合流できたし、嬉しかった。
だけど、しばらくしてふと後ろを見たら、他ならぬピエール・ラヴォワがそこにいたの。彼はわたしの背中に手を当てて登り坂で優しくわたしを押してくれていたの。本当にびっくり! チームに再合流できたし、嬉しかった。
YRYR― 素敵ね! ライドをやり遂げて得た一番の教訓は何だった?
SN― 自分で思っていたよりも自分は強いってことがわかった。何かに向けてトレーニングをし、実際にやり遂げるのって、本当にやる気が出る経験だったわ。
YRYR― ル・グラン・デフィというイベントで、一番好きなのはどんなところ?
SN― このイベントは、他の多くのチャリティーライドとは違うの。3日間行われて、ノンストップで、1日中ライドをし続ける。それにチーム参加でしょ。いろんな町を通りすぎる時、そこに住んでいる人たちからの歓迎がなんとも言えないの。ほんとにすばらしくて。夜の11時頃にウォーターボトルの水の補給とトイレのために小さな町で停車したら、花火で迎えてくれたのよ。すごかった。別のニコレという町では、午前3時に到着したわたしたちのためにパーティーを開いてくれた。
自分がやっていることは世界をちょっぴり変える力を持つんだって知っていて、それをすばらしいことだと認めてくれる人たちがいると、イベントに参加できてとても幸運だったっていう気持ちになる。だからわたしは来年もまた参加を申し込んだの。
YRYR― おめでとう! 次も前回と同じチームで走るの?
SN― 来年わたしと一緒に走ってくれる女性を4人選ばないといけないわ。たくさんの人がライドをしたいと望んでいるけれど、数は限られている。毎年、新規参加チーム枠は3つしかないのに希望者はとても多くて、参加すること自体が難しい。シクル・ネロンが3チームあるのはラッキーよ。
YRYR― 2015年のル・グラン・デフィに女性だけのチームで参加しようとしているのはなぜ?
SN― シクル・ネロンはこれまで、男性だけのチームをサポートしてきたわ。今年は3チームのスポンサーになることを決めたんだけれど、うちひとつは女性だけのチーム。
これはわたしたちにとって特別な意味を持っているわ。わたしたちは、この試みをアピールするとともにわがチームの女性ライダー(わたしも含めてね)が注目されやすくなるように、ユニークな黒と白のキットを作ったわ。
男性のチームはこれまで本当に多くの人を勇気づけてきた。これまで彼らはたくさんの成果を出していて、かたやわたしたちは新参者。でも、わたしたちにもできるっていうのを見せられたら楽しいじゃない。わたしたちは、厳しいコンディションでも彼らに負けないくらい速く、遠くへ、ハードに走ることができる。
これはわたしたちにとって特別な意味を持っているわ。わたしたちは、この試みをアピールするとともにわがチームの女性ライダー(わたしも含めてね)が注目されやすくなるように、ユニークな黒と白のキットを作ったわ。
男性のチームはこれまで本当に多くの人を勇気づけてきた。これまで彼らはたくさんの成果を出していて、かたやわたしたちは新参者。でも、わたしたちにもできるっていうのを見せられたら楽しいじゃない。わたしたちは、厳しいコンディションでも彼らに負けないくらい速く、遠くへ、ハードに走ることができる。
YRYR― 初めてチャリティーライドに参加しようと考えている人たちに、あなたからの一番のアドバイスは何かしら?
SN― まずは、参加してみて! トレーニングを積み、参加して、できる限りのライドをするの。チャリティーライドのいいところは、競争じゃないこと。レースじゃないのよ。同じ身体能力レベルの人たちと一緒に走ることができる。他のライダーより速く走ったり先にゴールしたりするのはすばらしいけど、自分のペースで走ることもできる。チャリティーライドはサイクリングに熱中するにはとてもいい方法よ。なぜって、さまざまな目的のための基金を集めて、世の中をちょっとだけ変えるために、バイクに乗って走る理由を与えてくれるから。
YRYR― ステファニー、ありがとう!
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