お知らせ


【お知らせ】

スペシャライズド公式オンラインストアが2015年9月29日(火)午前10時にオープンいたします!

公式オンラインストアのURL: specialized-onlinestore.jp  

あわせて新しい公式ブログも同時にオープン。

新公式ブログURL:specialized-onlinestore.jp/contents/blog 

今後はこちらの新しいブログから、最新情報を定期的にお届けいたします。

2014年10月8日水曜日

タイヤ開発マネージャーインタビュー: Turbo Cottonタイヤについて



今年発表の新しいタイヤ「Turbo Cottonタイヤ」。
このロードバイクタイヤはトッププロ選手からもとても好評で、ツール・ド・フランス、ブエルタ・ア・エスパーニャ、世界選手権で使われました。トニー・マルティンをはじめ多くの選手たちが、特にタイムトライアルでTurbo Cottonを使用し、その性能に認めています。

今回、SPECIALIZEDのタイヤ開発をリードするウォルフ・ヴォーム・ウェルド(以下、WW)にこのタイヤの魅力について聞きました。

SPECIALIZED JAPAN (以下、SJ)― どうしてTurbo Cotton クリンチャーが最速のタイヤだと言えるのか?


WW ― Turbo Cottonタイヤの開発において、多くのテストを繰り返しおこないました。そのなかで特に注目したのが、このタイヤの「転がり抵抗」です。この値を計測したところ、このタイヤのデータは私たちの全タイヤのなかで、そして比較対象として準備した市販されている他メーカーのタイヤのなかで、最も優れた数値をだしました。つまりTurbo Cottonタイヤの転がり抵抗の低さは業界随一なのです。

ただ、こういった性能試験での結果ももちろん大切にしていますが、もっと重要なことがあります。それは、プロ選手によるフィードバックです。

プロチームはメーカーの資料を鵜呑みにせず、自分たちでテストします。最初に太鼓判を押してくれたのは、オメガファルマ・クイックステップでした。タイムトライアルやスピード勝負の場合にはTurbo Cottonを使いたいと彼らは言ってくれました。

SJ ― Turbo Cotton はなぜそんなに速いのか? 

WW ― SPECIALIZED
はデュアルコンパウンドのGriptonトレッドを開発しました。センター部分は反応が良好でスピードが出せ、ショルダーはソフトでグリップ力に優れています。デュアルコンパウンド自体は珍しくありませんが、SPECIALIZEDが開発したGriptonコンパウンド技術はひとあじ違います。素晴らしいグリップと低転がり抵抗が特徴のGriptonを、使用箇所にあわせて、さらに配合を最適化することで、Turbo Cottonはその高い性能を発揮するのです。ちなみに、このデュアルコンパウンドトレッドの開発にはトニー・マルティンたちが深く関わっています。

第2のポイントは、コットン(木綿)ケーシングの使用です。ケーシング素材としてのコットンには、非常に弾力性のあるゴムの含浸剤を吸収する性質があります。ゴムとコットンからなる膜はこのうえなくしなやかで、優れた反応力を示します。コットンケーシングは少しのエネルギーで変形し、絹のようになめらかなライドを提供します。そこにGriptonコンパウンドを組み合わせることで、Turbo Cotton クリンチャーは世界で最も速いタイヤになるのです。


そうそう、もうひとつ忘れてはならない点があります。

Turbo Cottonはセンタートレッドがスリックです。S-Works Turboのようなディンプルがありません。小さな違いですが、そのおかげでこのタイヤはさらに速くなっています。完全になめらかなセンターと0.15㎜のディンプルがついたセンターとでは、実際に計測してわかるだけの転がり抵抗の違いがあります。なめらかなセンターのタイヤの方がトニーの走りが速いなら、そうしない手はありません!

SJ ― 最速のタイヤは、ターンの時に不安があるのでは?

WW ― 断じてノーです! ヴィンチェンツォ・ニバリがイタリアのスポーツ紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」のインタビューで語っているように、彼はウェットコンディションでは優れたグリップ力を持つSPECIALIZEDタイヤに交換しています。SPECIALIZEDGriptonコンパウンド技術はスピードとグリップと震動制御(路面の感触)の特性を極めて高いレベルで調整することが可能です。最も速いGriptonコンパウンドも、雨のなかでも素晴らしい走りをします。現代のポリマー技術、シリカによる強化、細部まで念入りなゴム加工のなせるわざです。こうしたコンパウンド技術は、まさに芸術と紙一重の技術と言えます。



SJ ― Turbo Cottonがそんなに優れているなら、なぜ全部のタイヤにコットン素材が使われないのか?

WW ― 実際、数十年前はすべてのタイヤがコットンを使っていました。しかし、コットンタイヤの生産には非常に手間がかかります。合成繊維の開発が進み、加工が工業化されるにつれて、ナイロンタイヤがポピュラーになりました。
また、コットンタイヤの方が外界の影響を受けやすいのも事実です。薄い色のサイドウォールは、硬化ナイロンタイヤのサイドウォールよりも注意深く扱わねばなりません。エキスパートライダーは、コットン繊維の損傷や水分吸収を防ぐため、Turbo Cottonに擦り傷やひっかき傷がつかないように気を配ります。

それでも、その高い性能が絶対に負けられない戦いで、力強いパートナーになるのです。

SJ ― ありがとうございます!

Turbo Cottonは全国のスペシャライズド・ディーラーに入荷中です。ぜひ手に取ってくださいね!

Turbo Cotton をチェック >  

お近くのショップを検索する際はこちら

関連記事:
TOGETHERWEWIN 1:勝つためのロードバイク (9月30日)
TOGETHERWEWIN 2:ロードバイクタイヤのチョイス (10月2日)
 




0 件のコメント:

コメントを投稿