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2014年9月4日木曜日

Ironman Japan 2014 レポート


スペシャライズド・ジャパン財務の小松です。先日、Ironman Japan(北海道・洞爺湖)に参加しました。今回、久しぶりにレースレポートを書きます。

結果から先に発表するとバイクでトラブルが発生し、不本意な結果に終わりました。そんな状況でも、再確認できたトライアスロンの魅力を本レポートの後半に散りばめました。最後までお付き合いお願いします。

2013年シーズンは3月まで好調でしたが、足底筋膜炎により宮古島はバイクでリタイア、Ironman Canadaではラン20KM以降は全て歩きと不本意なシーズンでした。シーズンオフはラントレを休止し足底に休息を与えてきましたが、完治まではいたらない状況が続いて2014年のシーズンが始まりました。冬の間、運動不足解消のため泳いだり、自転車に乗ったりはしましたが、体重は昨シーズン終了時と比較し7キロもアップした状態で3月を迎えました。

レースシーズンの開始とともに友人たちの活躍がちらほら目に着くようになり、レースに出たくてたまらなくなりました。怪我はさておき、その時エントリーできる佐渡にエントリーし、トレーニングを開始することもなく抽選結果を待ちます。4月に落選の通知が来て、いよいよ2014年はレースお休みかと思いましたが、まだ出場枠の残っているIronman Japanにエントリー。同僚にもIM JapanKONAを目指すと、自身にプレッシャーをいれます。


トレーニング日誌をつけ始めたのは411日から。体重10%アップのぷよぷよの体から4カ月でKONAを目指します。8ヶ月間ジョギングさえしていなかったランをどこまで強化できるかがカギです。当初はゆっくりジョグから始め徐々に距離を伸ばします。ただ、1時間半ほど走るとやはり足底が痛くなりました。昨年のように練習後歩けもしないほどの痛さではないですが、長時間ラントレをすることができません。昨年までは基本20KMのペース練習を週3回、月250KMほど走ってきましたが、このやり方だと故障部分が益々悪化すると思われました。故障を悪化させず、かつ、スタミナ・スピードともアップするトレーニングを考えなければなりません。最初の2カ月でトレーニングの出来る脚を準備し、残りの2カ月は毎週30KM以上のペース練習と5KMのスピード練習を2回行うというもので、結局ランのトレーニングは4ヵ月でたったの780KMのみ。

レースの10日ほど前に発表されたスタートリストをみると、私の年代別には私以上の選手がごろごろいます。すべてを出し切らないとKONAはみえてきません。スタートリストを見た夜は緊張と興奮で眠れませんでした。

そしてレース当日。朝616の第4ウエーブスタートでした。ウエーブスタートのいい点はスタートバトルが比較的少ないこと、悪い点は前のウエーブの遅い選手を乗り越えていかなければならないことです。

スタートして3分ほどは気持ちよく進んでいましたが、ウオーミングアップなしで急激に動いたので心臓がバクバクしてウエットスーツに締め付けられそうで、呼吸が苦しくて仕方ありません。そうはいっても湖の中にいるので逃げ出すこともできません。もうやめたい、こんな辛いことはもう嫌だ、と思いながら最初の1KMほどは呼吸を整えスローペースで。呼吸が整ってくると後ろ向きな気持ちはだんだん無くなってきます。

スイムを終えると得意のバイクです。KONAに行くためには、ここでたっぷり貯金をつくる必要があります。北海道の雄大な大自然をバックに走る、フラットの部分は洞爺湖を半周する前半・後半の計50KMのみ。残りは起伏に富んだテクニカルなコースです。洞爺湖を周遊する幹線道路に入るとスピードに乗ってきました。どんどん追い抜きます。

ところが… バイク開始から15KMくらいのところでリアホイールがパンク。ささっとチューブ交換して気を取り直すべきなのですが、KONAの夢は潰えたと茫然。チューブ交換中にフューンと風をきって何台もバイクが通ります。フレームポンプで空気を入れ終わる頃、オフィシャルメカニックであるMay Storm大西さんが通りかかります。大西さんのポンプで7気圧までしっかり空気を入れて再出発。

「小松さん、まだ序盤だから挽回できるよ」と大西さんに言われましたが、気分は相当ブルー。なんのために今までがんばってきたのか 

ゴールまで、これからまだ9時間近くある。ふてくされてばかりいてもしょうがないのでとりあえず前に進みますが、あきらかに力不足。体を動かすエネルギーは精神力であることを改めて実感します。90KM地点で2時間48分ほど(動いている時間、パンク修理時間は含まず)。頑張れば5時間半くらいかな、と思った矢先、またまたリアホイールがパンク。完全に終わりました。もう予備チューブはありません。レース関係者がくるまで待つしかありません。



どのくらい待ったか分かりませんが、マーシャルが来たので事情を説明してメカニックを呼んでもらいます。しばらくしてShimanoのメカニックカーがきました。タイヤに大きな亀裂が2か所あるのを発見。「高いタイヤしかないよ、今ここで現金で払わなくてもいいけど、後で主催者から請求がいくから、タイヤごと交換する、それともチューブだけにする?」と聞かれました。とにかくしっかり完走したかったので、タイヤごと交換することにしました。ここからはサイクリングです。正直なところ、闘争心は完全に冷めてしまいました。

ランスタート。 ここからが、今回のレポートの本題です。
KONAを目指して4ヵ月がんばってきましたが、それはこの時点ですでに不可能でした。 これから42KM、リタイアするか、イヤイヤ走るか、それとも何らかの目標を立てて走るのか。3つに一つです。競技種目が変わるので、気持ちの切り替えが出来るところがトライアスロンのいいところです。

私はこの時、アイアンマンのランのパーソナルベストを新たな目標に設定しました。

洞爺湖を周回する遊歩道・一般道の10KMの往復の2周回のコースです。ランスタートと同時に今までの練習方法は間違ってなかったと確信しました。スピードに乗っています。気持ちいいほど、他の選手を抜いていきます。ハーフ終了時点、手元の時計で1時間40分。「よし!」出来すぎです。(実際はエイドで止まったり、水をぶっかけたりしている際、時計が自動ポーズする設定になっていたので公式には+3分くらい余分にかかっているのですが)踵が痛くなってきましたが、そこは無視。洞爺湖に来た最低限の意味を見つけなければなりません。

最後5KMはたれましたが、最後まで気持ちが途切れることなく、ランは正式タイム3時間34分でゴール。パーソナルベストの達成です。


直近の2つのレースは全てランで不完全燃焼でしたので、今回総合タイム・順位が悪くても充実感があります。怪我をしっかり治せば、まだまだランのタイムは上がる、KONAに再度チャレンジできる自信がつきました。



シーズンオフに踵をしっかり治し、早めに次のIronmnを探します。トライアスリートにとってKONAの雰囲気は格別ですから。 忘れないうちにもう一度行きたいです。

小松


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