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2014年6月18日水曜日

幸平選手の全日本ロードレース選手権への挑戦を竹谷さんと考える その1 

山本幸平の全日本ロード挑戦。竹谷賢二がフィッティングを行い、機材を調整する。
一時帰国した際、TKによるフィッティングを受ける幸平。全てのレーサーにとって機材の最適化は最重要事項だ。
6月29日(日)岩手県で開催する「全日本選手権自転車競技大会ロードレース」(以下、全日本ロード)。国内ロードの頂点を争う大レースに、MTBクロスカントリー選手、山本幸平(SPECIALIZED)が出場します。

4月下旬に一時帰国した際、幸平選手は全日本ロードに向けてボディージオメトリーフィットを受けました。フィッティングを施したのは竹谷賢二さん。今回、MTB選手として活躍する幸平選手がロードレースへ出走することについて、竹谷さんに意見を伺いました。

――クロスカントリー選手がロードレースを戦うでの強みと弱みは


幸平が主戦場とするワールドカップMTBクロスカントリーの競技時間は1時間45分前後と規定されています。その中でまずはフルパワーでのスタートダッシュ直後の位置取り、地形に合わせた強度のアップダウン、さらにジャンプやドロップオフでの瞬発的な大きなアクション、そしてレース後半に順位の競り合いがあった場合は、駆け引きとラストスパートも必要になってきます。

つまりクロカンレースではスタートからゴールまで、数10秒から2~3分の高強度の出力が繰り返し求められます。ワールドカップを転戦し世界トップレベルの争いに身をおく幸平にとって、ロードレースでのアタック、逃げに入った時の速いペースでのローテーション、そしてゴールスプリントなどは十分に戦える能力があります。

体がどんなコンディションであれ、前を向いて戦い続ける。
ボディージオメトリーフィットを受ける幸平。4月のワールドカップでの負傷が痛々しい。
全日本ロードレース選手権では252.8 km (15.8 km×16 )という距離を走る、かなり長時間に及ぶレースになります。2012年に同コースで行われたレースでは、トップのフィニッシュタイムが6:55:38、平均速度が 36.49km/hでした。幸平が普段戦うレースに比べて遥かに長いレースになりますこの点では、持久力が弱みとなる可能性があります。しかし、MTBマラソンや、ステージレースでの経験もありますので、エネルギーの補給をうまくこなせば十分カバーできると考えています。

個人の能力としてはロード選手と比べてなんら劣るところはないでしょう。ですので、懸念されるのはあくまでチーム戦であるロードレースの展開に、個人参戦の幸平がうまく立ち回れかどうかです。ライバルであるチームと選手、彼らの特性と動きを把握できているか、また上手く逃げに乗れるのか、無駄足を使わないか、そういったレースの戦術と対応が必須です。

トレーニング仲間でありディフェンディング・チャンピオンである新城選手がいれば共闘して、逃げを作るというわかりやすい展開に持ち込めたかもしれませんが、残念ながら今回は出走しないとのこと。
幸平の勝負の勘がどこまで冴えるかが、カギになるかもしれません。

ボディージオメトリーフィットにより機材調整をする二人。
世代は違えど、MTBクロカン選手としてトップシーンを経験する二人。
――レースで使用予定のNEW TARMACが、幸平選手の強み・弱みへどのように作用しますか。またVENGEではなく、なぜNEW TARMACを今回使用するとお考えですか

今年の全日本ロードのコースでは約3.5kmで220mを上る区間があり、それが16周回繰り返されます。積算すると3,500m以上を上ることになります!その分コースの他の部分では下る事になります。ですので、上りでの軽量性、下りでのコントロール性、そしてアタック、スプリントでの加速性を重視していくことになります。エアロ効果を重視したVENGEよりも、オールラウンダーであるTARMACが向いています。
幸平のもつ高いパワーでの加速、MTB選手ならではの下りでのバイクコントロールをNew TARMACは引き上げてくれるでしょう。また、硬さをコントロールして脚への返り、乗り味をサイズ毎に最適化していますので、7時間近いレースでも蓄積される疲労を和らげてくれるでしょう。

続きはこちら!

関連記事:
幸平選手の全日本ロードレース選手権への挑戦を竹谷さんと考える その2(6月20日)
フィッティング・トーク:宮古島に向けて(2月13日)
 


2 件のコメント:

  1. 観客的には面白いです~。
    失礼ながら。。

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  2. コメントありがとうございます。楽しみですよね!応援よろしくお願いします。

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