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2015年5月19日火曜日

クップ・ドゥ・ジャポンMTBダウンヒル開幕戦:藤田翔也レポート

こんにちは、スペシャライズドMTBテストライダーの藤田翔也です。
5月4日(月)5日(火)に開催したレースレポートになります。


大会名・Coupe du japon
CJ1開幕戦@滋賀県箱館山

カテゴリーMen ELITE

5月4日(月)
・天候/雨
・路面コンディション/ウエット
・タイムドセッション11位

5月5日(火)
天候/晴れ
・路面コンディション/ドライ
・予選65位中/19位
・決勝30位中/18位

BIKE : S-WORKS DEMO8
Size : S

OHLINS RearShock SpringRate:68N/mm-388lbs/in(体重61キロ/サグ20%〜21%)
プリロード/2回転

OHLINSセッティングデータ
・リバウンド:解放から2クリック
・ハイコンプレッション:解放から5 or 6クリック
・ローコンプレッション:2


2014シーズンのレースが終わり、約半年間のトレーニング、練習の成果が試される開幕戦。<55br> 2015年から新たにUCIレースとなった、JAPAN SERIES改めCoupe Du Japon。

開幕戦の独特な緊張感と久々のUCI公認レースを走る楽しみな気持ちを胸に滋賀県へと向かいました。

5/3(日)から現地入りし、早朝にレースコースをトラックウォーク。
2014年シーズンと大きなコース変更はないものの、スタート直後のペダリング区間、浮き砂利や浮き石だらけの不安定な連続コーナー、レース後半に待ち構える狭く根っ子が張り巡らされたシングルトラック区間など、ポイント的に見るとスキルが重要となるコースです。



しかし、コース全体を通して見るとシングルトラックからシングルトラック、コーナーからコーナーまでの間のストレート区間がとても多い、つまりペダリングでバイクを前へ進ませ、サスペンションも使いバイクを加速させる区間がとても多いため、好タイムを出すにはフィジカルも重要な要素となる難しいコースです。
そしてこの日は一部のコースを走行できたので、身体のコンディションを確認しつつレース速度ではまだ乗り込めていないS-WORKS DEMO8のセットアップを行いました。

前作のDEMO8よりも、加速性が向上されたことでバイクを前へ進ませやすく、路面凹凸の激しい区間では失速する感覚が以前よりも減りとてもスムーズに走れました。

自分自身の手応え、バイク特性によるメリットも掴み始め、翌日の公式練習日に向けとても良い調整ができました!



そして・・・今回のレースウィーク中は深夜移動での疲労、GW期間中の公共施設の混雑を考え、車中泊ではなく事前予約した宿に宿泊しました。
こうしたプランを立て、仲間との時間を楽しむのもダウンヒルレースの魅力です!

そして迎えた5/4(月)は夜中から降り始めた雨の影響で路面はウエットコンディション。そんななか、公式練習日&タイムドセッションが行われました。

午前中はチャレンジA、Bクラスなどのレースが行われたので、路面コンディションを確認しつつ観戦をしました。違うカテゴリーだとしても走る路面は同じなので、滑りやすい区間、転倒スポットなどのチェックをするのもレースでは必要な要素となります!


そしてこの日の公式練習後に行われたタイムドセッションでは、翌日のレースでのミスを減らし、修正できるように全力で走り51位中/11位(TIME3:52.490)でゴール。

雨の影響で滑りやすいウエットコンディションでも、DEMO8の追従性能により少しオーバーですがドライコンディション同様の安定感を感じました。バイク自体の剛性もしっかりあるので、例え滑ったとしてもフラフラしてしまうことなくリカバリーしやすいです。


バイクだけでなく、そんなウエットコンディションでのパフォーマンスを更に高めてくれたのがMTBシューズの2FO。

2FOをチェック >

アッパーに泥がつきにくく、例え泥がついてもとても軽い重量、グリップ力も落ちることなくとても使いやすいシューズです。フラットペダルを使用してるので、ペダルの扱いやすさにはかなりシビアですが、SPECIALIZED MTB TEST RIDERになる前からストレス無く使用し続けられてます!


新型S-WORKS DEMO8をチェック >

5月5日(火)、迎えたレースDayの天候は晴れ。
風の影響もあり、路面が乾くのも早く予選の行われる時間にはドライコンディションになると予想し、レースまでの試走は怪我のリスクと体力温存を考え3本のみ走り試走を終えました。

迎えた予選は久々のレースに少し緊張しましたが、大きなミスもなく、セーブした区間を決勝で攻めるだけの余裕を残し65位中/19位(TIME3:38.534)でゴール。(決勝は65名中/30名が進出できます)

決勝ランの時間になると、予測通り路面は完全に砂ホコリが舞うドライコンディションに。
路面が乾き、走りやすい区間が増えたものの、浮き砂利や岩などが多い箱館山のコースでは逆に滑りやすくなり、難易度の上がる区間がでてきます。

こういった状況ではイージーミスをする可能性が高くなるので、タイムロスをしてしまわないように気をつけなければいけません。

ただ2日間の練習走行の中でドライ、ウエットコンディションを走り、コーナー中の浮き砂利などで滑ってコントロールを失う事はほとんどなく安定して走行できたので、DEMO8の安定性能を信じ、決勝を走りました。

迎えた決勝・・・・


予選でミスした区間はミスなくクリアし、セーブした区間ではペースアップさせ走る事ができました。
コーナーでは案の定、バランスを崩すことなく走りきることができDEMO8のパフォーマンスが発揮されました。

全体を通してみても大きなミスはなく、タイムを予選から2秒ほど上げ、結果は決勝ラン30位中/18位(TIME3:36.733)でゴール。

まだ走行回数の少ないバイクで、昨年の開幕戦21位という結果よりも良い順位でゴールしました。新型DEMO8のバイクコントロールのしやすさが武器となったと思います。
650bになった事による路面凹凸などの走破性のメリットはもちろん、タイトターンの多い箱館山のコースでも旋回性能は抜群でした。
ついつい安定性能や加速性能に目がいきがちですが、小柄な日本人にも選びやすいサイズ感、バイクコントロールしやすいジオメトリーなども新型DEMO8の魅力の一つと言えるでしょう。


SPECIALIZED MTB TEST RIDERとなった事による緊張感は正直ありましたが、トータル的には自分のペースを崩す事なくレースを走る事ができたと思います。

応援して頂いた方々ありがとうございました!
引き続き、インプレッションともにレース活動も頑張りますのでよろしくお願いします。

関連記事: 新型ダウンヒルMTB「S-WORKS DEMO8」に乗ってみた。藤田翔也レポート(2015年4月28日)
ダウンヒルライダー垂涎の新型S-WORKS DEMO 8、国内デビューです(2014年12月9日)

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