ロードバイクレースの2015年シーズンにむけて、各チームが調整に入りはじめました。スペシャライズドが支援するアスタナ、エティクス・クイックステップ(前オメガファルマ・クイックステップ)、ティンコフ・サクソ、そしてブース・ドルマンスもそれぞれ来季にむけて始動しています。スペシャライズド・レーシングは、12月いっぱい、それぞれのチームキャンプに帯同しフィッティングや機材に関する意見交換を行うためにヨーロッパの5か所を転々とする予定です。
スペシャライズド・レーシングのスタッフ4名、ボディージオメトリーフィット・テクニシャン 4名、動画制作チーム4名、フォトグラファー2名、そしてオートバイ・ドライバーが1名の計11名と大所帯。彼らはまず、スペインのグラン・カナリア島で行われていたティンコフ・サクソのチームキャンプに合流しました。そこでは、多くの時間をボディージオメトリーフィットに費やしました。
「今回は主に新加入のライダーにフィッティングを施し、ライディングポジションを調整しました。加えて、ポジションやパフォーマンスに関して何らかの問題を抱えているアスリート数人のフィットも行いました。目標は、それぞれのライダーの乗車姿勢をシーズンに向けて最適にすることと、2014年シーズンに何らかの変化が生じたライダーの相談に乗ることです。
「今回は主に新加入のライダーにフィッティングを施し、ライディングポジションを調整しました。加えて、ポジションやパフォーマンスに関して何らかの問題を抱えているアスリート数人のフィットも行いました。目標は、それぞれのライダーの乗車姿勢をシーズンに向けて最適にすることと、2014年シーズンに何らかの変化が生じたライダーの相談に乗ることです。
例えば、あるライダーは左右の脚の長さに比較的大きな差があり、体の片側に慢性的なサドル痛を訴えていました。
私たちは彼のポジションとエキップメントをいくつか変更し、バイク上でより左右対称に近い、バランスのとれた姿勢が取れるようにしました。おそらくこれで彼はもっと快適になり、より速く走れることでしょう。
私たちは彼のポジションとエキップメントをいくつか変更し、バイク上でより左右対称に近い、バランスのとれた姿勢が取れるようにしました。おそらくこれで彼はもっと快適になり、より速く走れることでしょう。
ティンコフ・サクソ所属のライダーの多くは、過去にボディージオメトリーフィットを受けているので、ボディージオメトリー・フットベッドの使用や交換、サドルやハンドルバーのポジションを微調整する程度でした。彼らはボディージオメトリーフィットで得られたポジションに満足していて、何も問題のないライダーもたくさんいました」と、ボディージオメトリーフィット・マネージャーのショーン・マドセンは話します。
Retül(リトゥール)の共同創業者であるトッド・カーヴァーは、Retülについてこう説明しています。「RETÜLシステムは、業界で唯一の3D設計モーションキャプチャーシステムです。その利点は、ライダーの動きをくまなく記録できることです。3次元の、つまり3つの平面の測定値をすべて記録しますから、測定結果全体の正確性が増します。約7年前に誕生したRETÜLは2年からスペシャライズドのパートナーとなり、ボディージオメトリーフィットの公式ツールとして採用されています」。
17年のプロ・サイクリング歴を誇り、何十万キロものライドをこなしてきたマッテオ・トザット。彼はこの冬、キャリア通算6回目となるボディージオメトリーフィットを受けました。
「昨年発症したヘルニアに対処するために、全面的にポジションを見直したかったんだ。フィッティング中にフィットテクニシャンが勧めてくれる変更に、僕は従うよ。彼らとのディスカッションは僕にとって、いつも本当に有意義なものになるんだ。今回のフィッティングを通じて、ハンドルバーを少し上げ、サドル位置をわずかに変更した。そのおかげで今もうすでにヘルニアによる背中の上部の緊張が緩和された。本当にハッピーだよ。小さな変更だけれど、大きな意味と効果があった。」
マッテオへのフィッティングについて、ボウルダースポーツ医学センター所長のアンディ・プルーイット博士はこう述べています。
「われわれはマッテオのステムを5㎜ほど上げ、バーを身体から遠くなるようにしました。基本的に、ブラケットの位置はステムを上げる前と同じになるように努めました。
彼が不快に感じる症状は、ドロップを握っている時に起こっていました。ハンドルバーを上げることでドロップを身体に近づけ、それからブレーキを身体から離すことで、ハンドルバーポジションのトップは変えずにドロップを上げたのです。
また、Z面の問題もあったので、新たに青のボディージオメトリー・フットベッド(注:アーチサポートが強い目のもの)を彼に使ってもらうことにしました。もちろん、シーズンが始まったら、ダブルチェックのために改めてマッテオのポジションを調べます」。
今後、スペシャライズド・レーシングやボディージオメトリーフィットチームたちメンバーはカルペでアスタナ・プロチームに、バレンシアでブース・ドルマンスに、そしてオリバでエティックス・クイックステップに合流し、ティンコフ・サクソ同様にフィッティングや機材についての調整を行います。このキャンプ巡りの最後には、ブース・ドルマンスとエティックス・クイックステップと共にベロドロームでフォローフィットやより詳ししいパフォーマンス・テストを行い、その後まる1日を使って製品と技術と手続きに関する内部テストを行うことです。
他チームのキャンプの情報も、続々とお届けいたします。
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