クップ・ドゥ・ジャポンMTBダウンヒル 第2戦 富士見パノラマリゾート大会：藤田翔也レポート

ゴールデンウィークに行われた開幕戦から3週間、クップ・ドゥ・ジャポンの第2戦目です。少ない練習期間ではありましたが、バイクに慣れるには十分な時間がありました。

開幕戦からリアサスペンションのスプリングレートを変更しました。

388in-lbsから、少し固めの434in-lbsのスプリングにチェンジ。

新型DEMO8は、BB同軸化されたことによる、ショートチェーンステイ化と高剛性化、フルカーボンによるバネ下荷重の軽量化、 そして従来通りのFSRシステム採用により、キックバックやブレーキングに左右されないアクティブなサスペンションになっています。

リンクがサスペンションを押す力が強いので、ブレーキング時やコーナー中に加重をかけてサスペンションを沈ませた時に路面のギャップを吸収し安定はするものの、自分のライディングスタイルだとコーナーの抜けで少しもたつく印象があったのでこのような調整を行いました。

オーリンズにはハイコンプレッション、ローコンプレッションの調整はついていますが、スプリングを固くしサスペンションの初期の沈み込み量を減らす方向でセットアップする方が、僕の乗り方には合っていました。

サスセッティング時には、各区間に対して自分の重心位置をどうしたいか、ということを考えるのも大事です。例えばコーナーで身体が前へ行かないように、逆に身体がバイクに置いてかれ後ろ加重になりすぎないようになど、しっかり考慮してセッティングしましょう。ついつい路面の振動ばかりを意識してしまいますが、こういうポイントも意識してみてください。

さて、今回のレース会場となった富士見パノラマリゾートには5月29日(木曜)から現地入りしました。

好天が続いたため、水分をまったく含まないコース。パウダーのような細かな土がコース各部に点在。路面に埋まっている岩や浮き砂利を隠してしまうため、それらを踏んでパンクをしてしまうライダーを多く見かけました。

そして固い土の上に広がる砂はタイヤのグリップを奪いやすく、なおかつ滑りやすい難しい状況でもあります。

決して得意なコンディションではないものの、ダウンヒルを楽しむにはスーパードライは最高のコンディションです。

トレーニングなどの疲労も溜まっていたため、練習は早めに切り上げ温泉リカバリーして夜21時頃就寝。

5月30日(金)　公式練習日
天候・:晴れ
路面コンディション・ドライ

スプリングを変更したサスセッティングにより自分の重心位置を掴みやすくなったため、滑りやすい路面でも安定して走れました。

公式練習後に行われたタイムドセッションはメン・エリートの部門10位でゴール。

つかみきれない手応えの中、想定より良かったリザルトは、レース当日への自信に繋がりました。サスセッティングも良い方向に向かいホッとした瞬間でもあります。

5月31日　(土)　レースDay

天候：晴れ

路面コンディション：ドライ

当日の練習時間は1時間半程。

滑る路面は変わらず、難しいコンディションでしたが、今までやってきたことを思い出しメンタルを整え予選に備えました。

午後近くになると真夏のような気温になり、水分補給まめにして身体のパフォーマンスを落とさないよう気をつけ万全の状態に。

そしてささっとバイクを綺麗してくれた榎本メカ。

彼の素晴らしい心使いに助けられたライダーも多いはず！

そして迎えた予選・・・・

Men Elite予選62位中/18位通過

TIME  2:41.925でゴール。

こと

土に隠れた岩を意識しすぎてパンクしないようにセーブしすぎた為、前日に行われたタイムドセッションよりも遅いタイムに。

ミスした区間をスムースにこなし、セーブした区間を攻めの走りにチェンジし決勝はタイムアップ狙います。

滑る路面とは言え、オーリンズのダンパー性能が発揮されるコンディション。まるで自分が上手くなったと勘違してしまう程の安定感です。

こういったバイクのパフォーマンスは、ピリピリと緊張するレース前のメンタルをも自信へと変えてくれます。

決勝はトップ30名のライダーでレースが行われます。

絶対にイケると自分に言い聞かせて、迎えた決勝！

Men Elite決勝30位中/14位

TIME  2:38.573でゴール。

タイムは3秒程UP、リザルトは予選から4位UPすることができました。

モヤモヤとした気持ちを残しつつも、次のレースに向け確かな手応えを掴めたレースとなりました。

開幕戦からは4位程順位を上げることができたので、バイクのパフォーマンスの高さを再度確信しつつ、更にバイクに慣れたことが順位アップに繋がったと考えられます。

そして今回のオーリンズのレースセッティングです。

・体重60kg

・スプリングレート434in-lbs

・プリロード1回転

・ハイコンプレッション解放から1クリック。

・ローコンプレッション1

・リバウンド解放から1クリック

次戦の全日本選手権では更に飛躍できるよう頑張ります。

応援して頂いた方々ありがとうございました！

そして…レース後はELITEカテゴリーTOP20に入る選手のポスターサイン会が行われたので、参加させて頂きました。

いつもコース脇から応援する方々にとってもとても素晴らしい時間になったと思います。

これから着々と梅雨入りしていきますが、ますます楽しいダウンヒルシーズンです！

仲間とのバーベキュー、キャンプなども更に楽しい季節となりますが、常設コースならではのハードな遊び！

トータル楽しむ為にもバイクメンテを定期的に行きつけのショップさんにてお願いしましょう♪

写真協力:片山尚貴さん

               荻野哲彦さん

Location:富士見パノラマ

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