こちらの記事でご紹介しましたティンコフ・サクソのチームキャンプの次にスペシャライズド・レーシングが訪問したのは、スペインのカルペで行われていたアスタナ・プロチームのトレーニングキャンプ。そこでは3日間にわたり、特に新たにチームへ加入した選手を中心とした18名へ Body Geometry Fit を行いました。
多くのアップデートがありましたが、ここでは特にサドルに関してお話しします。
「例えば、あるライダーはサドルのノーズ部分に不快感を覚えていました。このライダーの現状を把握するために、圧力マッピングテストを行いました。その結果(図1)を見ると、サドル中央部と接する軟組織に体重がかかっていることがわかります。
私たちは、坐骨の上に座る方がライダーにとって健康的で、効率も高いと考えています。そこで、別のサドルを試してもらったところ、坐骨と恥骨枝に以前よりも多く体重が乗るようになりました。しかし、まだいくらか軟組織への圧迫が残り、不快感がありました(図2)。
3つ目のサドルを試すと、坐骨の上にしっかりと座るようになり、サドル中央部の軟組織への圧迫はなくなりました(図3)。このサドルであれば、よりしっかりと腰が支えられ、従来よりも長時間にわたって不快感なくアグレッシブなポジションを取れるようになります。また、ライディングにもっと集中できるようにもなるでしょう」
圧力マッピングは私たち一般のライダーが受ける機会はとても稀だと思いますが、サドルファインダーという便利な機能があります。サドル選びの際はぜひご活用ください。
サドルファインダーをチェック >
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アスタナに新加入したライダーの多くは、スペシャライズドが実施するような総合的なライディング・ポジションのチェックを受けたことはなかったようです。このキャンプで Body Geometry Fitを受けたライダーはそろって満足のいくポジションを見つけられたようです。翌日のトレーニング後にライダーから得たフィードバックも、ポジションの適切さを裏付け、快適性と効率性が向上したことを示していました。
チームのベテラン、リーウ・ウェストラは2015年シーズンに向けて、以下のように話しました。
「2014年はじめのチームキャンプでは、TTポジションの調整に時間を割かなかった。2015年はそこも重視して、多くの時間を使っている。ぼくはこれまでに2回オランダチャンピオンになっているけれど、やっぱりまた勝ちたいからね」
「2014年はじめのチームキャンプでは、TTポジションの調整に時間を割かなかった。2015年はそこも重視して、多くの時間を使っている。ぼくはこれまでに2回オランダチャンピオンになっているけれど、やっぱりまた勝ちたいからね」
パオロ・ティラロンゴは2014年シーズン中、脚と会陰部に悩みがありました。このキャンプでBody Geometry Fit を受けた結果、右膝に問題があることが分かりました。そこでポジションを再び調節し、脚を正しくサポートすることでこの症状を解消できました。
ボウルダースポーツ医学センター所長のアンディ・プルーイット博士は以下のように話します。
「サドルのエキスパートであるマット(・マンジェン)が同行してくれたのは、とても助かりました。彼はライダーの話を聞いたうえで、どこを調節しなければいけないのか、その理由を説明できるからです。
ボウルダースポーツ医学センター所長のアンディ・プルーイット博士は以下のように話します。
「サドルのエキスパートであるマット(・マンジェン)が同行してくれたのは、とても助かりました。彼はライダーの話を聞いたうえで、どこを調節しなければいけないのか、その理由を説明できるからです。
圧力マッピングのおかげで、ライダーは自分の感じていることが、実際に起こっていることなのか単に気のせいなのかを確認できます。それは、その人に合う正しいサドルを選ぶのにとても役立ちます。
私たちはサドルの設計にかけては20年来の業界リーダーである自負があります。そして、製品の快適性と性能をさらに向上させていくことはリーダーとしての責務です。ライダーのニーズに応えるため、幅広いサドルの選択肢をライダーの皆さまに提供しているのです。
私たちはサドルの設計にかけては20年来の業界リーダーである自負があります。そして、製品の快適性と性能をさらに向上させていくことはリーダーとしての責務です。ライダーのニーズに応えるため、幅広いサドルの選択肢をライダーの皆さまに提供しているのです。
今回のキャンプでは、ほとんどの時間を新加入のライダーへのフィッティングに使うことができました。アスタナのベテラン選手たちは、以前受けたフィッティングに満足していたからです」
ティンコフ・サクソ、アスタナ・プロチームのキャンプでの作業を終えて、スペシャライズド・レーシングのスタッフは別チームのキャンプ地へ向かいます。次は、スペインの海辺の街、モライラでキャンプを行うボールズ・ドルマンスとのセッションについてお伝えします。
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