ロードレースやトレーニング、ワンデーツーリングの際には、必要にして最小限の荷物を空きスペースなしに収納したい、というご要望もあるでしょう。
また、路面からの振動でバッグ内部から音が出ると、ライディングに集中できないばかりか、収納したチューブと工具が接触して、最悪の場合にはチューブが破損することもあります。
新しいマイクロウェッジなら、そんな心配がいらなくなります。
収納容量や見た目に特化したサドルバッグは市場にいくらでもありますが、それらをバランスよくまとめた製品はなかなか見当たらないはず。
ロード乗りのなかには、ダンシング時の違和感が気になり、スペアチューブなどをジャージのポケットに入れて走る方が多くいます。私もそうしたうちの一人だったのですが、このバッグを手に入れてからは再びサドルバッグ派に戻りました。
実際に収納している中身は、スペアチューブ(ターボ・ウルトラ・ライト)1本、CPRO2トリガー1個、4と5mmのアーレンキー(単品)で、ジャージのポケットに入れる際もこれと同じセットを使っています。マイクロウェッジは容量0.49リットルで、このセットがちょうどぴったり入るサイズです。
ポンプをフレームに装備している方なら、あらかじめチューブを長細く折り畳んだターボ・ウルトラ・ライトを2本入れることができます。さらに、内部のネオプレーン製スリーブは、チューブを工具から保護する機能をもち、工具を取り出す際にも使い勝手がよく出来ています。
サドルへの固定は3本のベルトで取り付けます。サドルレールへの固定は左右2本のベルトを逆V字にターンさせ、左右2点ずつ荷重を分散することでバッグが揺れないように配慮してあります。ターンしたベルトのベルクロが余った場合は、ベルクロの柔らかい部分が露出するので、ペダリングの際に太ももの内側がこすれて気になることはほとんどありません。
シートポスト側の固定はシンプルなベルクロが担い、ヴェンジのようなエアロタイプに対応できる十分な長さがあります。真円タイプへの取り付けでベルクロが余った場合は、太ももに干渉しないように適切な長さにカットするとよいでしょう。
取り付けが完了すると、サドル、シートポスト、バッグ本体のラインが見事に調和しており、見た目はもちろん、ペダリング時の干渉への配慮、中身の保護、取り出しやすさがきちんとデザインされていることがわかります。
そして、実際にフィールドで使ってみるとその便利さを実感します。中身のコンプレッションベルトが不要な吊り下げ構造なので、止水ジッパーを開けるとマチ付きの開口部が大きく開き、必要なものだけを取り出すことができます。シート高の調整で4mmアーレンキーだけほしい際にとても重宝しています。
また、バッグ本体の素材は上下に防水加工したナイロン製を用いており、悪路走行や雨天の際に中身を保護してくれます。
と、“メーカー担当者”が書くといいことづくめですが、このサイズでこの使い勝手(そしてお値段も!)を誇るサドルバッグは、25年の自転車歴でなかなか見つからなかったものではないかと思います。自信をもっておすすめ致します。
逆V字ターンの吊り下げ構造で安定した固定力を実現 |
本体斜めに入ったジッパーで開口部を最大化 |
長めのベルクロでエアロ型ポストもOK (カット済みの長さです) |
横幅が狭いので太ももに干渉しづらい |
見た目にスッキリ |
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