馬場です。4月10日(日)のParis~Roubaix(ルーベ)に行ったのですが、
写真を取ったSDカードが行方不明になっていたため、観戦記がこんな遅くなってしまいました。
生マクラーレンVENGE(F1のマクラーレンと共同開発)、お初にお目にかかりました。
1ヶ月前のミラノ~サンレモでは劇的なデビュー勝利。
いかにも速そうで、かっこいいっす!
もちろん、かっこだけじゃなくて、空力的にも明らかに優れているモデルです。
ご存じの方も多いでしょうが、もう109回目になるこの由緒あるレース、
全長260kmほどのコースの中に、(毎年ちょこっとコースは変更されますが)30個所くらいのパヴェ(石畳)区間が計50kmくらいあります。
それは日本語での石畳のイメージとは異なり、大きな石ころごろごろのトラクターなんかも走る農道で、
パンク・落車・大怪我が付き物のレース、「クラシックの女王」という呼び名がある一方、
その苛酷さから、「北の地獄」という異名ももらっています。
シクロワイアードの記事をお借りしてレース内容・結果を
>http://www.cyclowired.jp/?q=node/55839
今回はツアーとかガイドが居る訳ではなく、全て自分の運転で回りました。
まずレース前日パリを出発し、翌日のレースコース中程に近いホテルを目指します。
「Paris~Roubaix」というレース名だし、以前、出発はパリ郊外って聞いていたんですが、
まず知ったのは、スタート地点のコンピエーニュって町はパリから80kmほども北にあることです。
東京マラソンが大月スタートみたいな感じです。
当日は早起きして、40kmほどパリ方向へ戻ってコンピエーニュへ。かなりの田舎町です。
でもこのレースのために、世界中からメディア、業界人、ファンが集まっています。
普段お世話になっている日本からのメディアの方もちらほら。
SPECIALIZEDに乗るHTCチーム |
いざスタート地点へ! |
前はお友達?だったカンチェラーラ |
人が多いとは言え、グランツールの規模には遥かに及ばず、田舎町だし、人数はケタ違いに少ないので、スタート前の各選手がたやすく目の前で見えます。
写真・サインなどもけっこう簡単に・・
次は、パヴェ区間へ。
ほんとは有名なアランベールで見たかったのですが、一緒に回ったスペシャライズド本社のメンバーが
「あそこは混んでるので、もっと見やすい所で」と、アランベールのすぐ次で、今年初めてコースになったセクターで観戦。
こんな道を走るんですよ~! |
パヴェを見て、ほんとびっくり。よくこんな道を走れるなあって。
ここを選手たちはぶっとんでいきました。(今回は自分の目で見ることに集中したので、レース中の写真はナシ)
ここでおもしろかった・楽しかったのは、いくら人気レースとは言っても、ワンデイレースでのチョー田舎、遠くからのお客さんはそんなに多くありません。
一方、老若男女、地元の人たちはピクニック気分。それぞれのスタイルで食事や遊びを楽しんでいました。
ほんと、いい雰囲気。自宅の近くで、こんな世界的レースがあるなんて素敵ですよね。
ここの後は、ゴール地点のルーベへ向けて移動。
ベルギー国境の間際にある小奇麗な町です。
ここにあるヴェロドローム(競輪場のようなトラック)がゴールです。
日本人で初完走した別府フミ |
カンチェラーラ(左)は惜しくも2位 |
去年SPECIALIZEDに乗ってこのレースでぶっち切りの優勝を飾ったカンチェラーラは、今回も大本命。
でも、今年移籍した新しいチームで、他メーカーのバイクに乗ってるんで、大好きだけど、
仕事的には勝ってほしくないなあ、みたいな。
2位の結果に、僕の気持ちも複雑でした。
優勝したファンスーメレンは、このレースの地元のようなベルギー人でもあり、けっこうな苦労人で、この勝利でほんとにお国のヒーローになりました。
以前から決めていたらしく、この勝利によって、その場でフィアンセにプロポーズ。
そんな場面を目の前で見て、これも滅多に出会えない光景でした。
レースについてはほとんど書いていないレポートになってしまいましたが、あんなすごいパヴェを含む約260kmを6時間ちょっとで走るんですよ。
平均時速42km超え。すっごいの一言です。
という訳で、レースは最高に楽しめました。
・・・が、この日は、ホテル>スタート>パヴェ>ゴール>ホテルと1日に400km近く車を運転したので、ほんとうに疲れ切った馬場でした。
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