美しき勝尾寺 |
会場: 勝尾寺(大阪府箕面市)
大会概要: 第3回レッドブル・ホーリーライドが日本で開催され、120人が男女混合のマウンテンバイクレースに出場し、上位32人が準決勝に進出、さらに準決勝の上位4人で決勝を行って優勝者を決定しました。コースは境内を頂上から駆け下りるダウンヒルで、途中には階段がいくつもあります。また、大きなドロップジャンプ台やコーナー壁、短い急な上り階段、滑りやすい急カーブなど、様々な障害物が設置されていました。
レースリポート:
私がレッドブル・ホーリーライドに出場するのはこれが2回目です。この美しい寺に着いてすぐ、ここは日本の自然や文化と特別なつながりがあるロケーションでレースができるなんて、素晴らし過ぎて夢のようでした。この寺の美しさや日本文化との歴史的なつながりに触れ、このような場所で行われる大会に出場できることをとても誇らしく思いました。 うちのチームメンバーは3人。私キャリー・リー、メカニックのサトウさん、私と同じくライダーのマイルズ・ハンです。サトウさんは、この大事なレースのためにメカニックを引き受けてくれました。このレースではバイクを最高のコンディションにもっていきたいと思っていましたが、サトウさんのおかげでそれが叶いました。
サトウさんは前の晩に私たちのホテルの駐車場で2時間半かけてバイクの整備を全部やってくれました。私たちはタイヤを交換し、サスペンションのセッティングを変更し、石段走行やスプリントに適した調整も試しました。私が選んだバイクはスペシャライズドのDemo 7。このコースならバイクは少し軽めがいいと思い、重量が抑えられて石段走行時の衝撃をある程度吸収してくれる単クラウンフォークを選びました。私のバイクは夢のように疾走し、結果的には吉と出ました。
このコースはいくつもの階段と様々な障害物の連続でした。全体の距離はとても短いのですが、1秒1秒が勝負の分かれ目です。どの難所もタイヤを正しく当てなければなりませんし階段は要注意ですが、常にスピードを意識してベストタイムを狙います。コースの終わりには500メートルもの長いスプリントセクションがありました。ここに来るまでにタイムロスをしてしまったライダーにとっては挽回の大チャンスです。出場者ミーティングに出たマイルズと私は、予選でのスタート順が私は1番、マイルズは2番になっていると知らされました。私はすっかり緊張してしまいました。何しろ本格的なダウンヒルレースに出るのはほぼ2年ぶりなのです。どんなレーサーでも、これほど長いブランクがあれば、まだやれるだろうかと不安な気持ちになるものです。とはいえ今シーズンはウィスラー・カナダも含めてたくさん走っていますので、私は大丈夫、コンディションもかなりいいしやれると思いました。ただ、出場するダウンヒルレーサーたちの中で順位がどうなるかは分かりませんでした。何しろトップクラスの女性、男性レーサーたちが皆このレースに顔を揃えていたのです。でも、私は正しい心構えができているしこのコースではかなりうまくやれるはずという大きな自信がありました。午前中の練習では、怖いなと思うコーナーが1つありました。コース最後の石段の手前にある、最後の平坦なコーナーです。私はいつもここでスピードを落としてしまいました。スリップが怖くて慎重になっていたのです。
スタートの号砲がなると同時に飛び出すキャリー・リー |
レッドブル・ホーリーライド2013のコースを走るキャリー・リー |
キャリー・リー
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