第24回ツール・ド・おきなわ2012
UCI Asia Tour 1.2
日本・沖縄県
210km
2012年最後の日本で行われるUCIアジアツアーレース、第24回ツール・ド・おきなわに出場しました。今回のメンバーは2週間前に行われたツール・ド・いくちじまと同じメンバーで臨みました。コースは例年と同じ210kmコースで、スタート・ゴール地点が街中から再び国道58号の21世紀の森公園前になりました。台風の被害でかなりの工事地点があったのですが、開催に踏み切ってくださったオーガナイザーのみなさんには感謝しています。
チームの作戦ではいくちじまを優勝して調子のいい中島が中盤から前に入れって他チームにプレッシャーをかけれるように、そして最終的に綾部・伊藤と3名で先頭で優勝争いをできればと考えていました。 ツール・ド・おきなわのコースは非常にタフで、かなり強い選手でも逃げ切るのは至難の業だということを経験から知っていたので、後半にどのくらい力が残せるかが非常に重要なポイントになっています。
レースはスタートして2名の逃げが決まり、タイム差がどんどんと開いていきました。集団はサイクリングペースで完全容認。そのままの状態で本部半島を終了。そして本部半島を抜けて再び国道58号に入ってから集団は活性化してアタック合戦が始まる。そこで木守も一時抜け出すも決まらず、少人数がメイン集団を抜け出していきました。そして1回目の普久川ダムの上りでアタックがかかり、5名の選手が抜け出す。先頭の2名と追走の5名は数分の差を保ったまま走り続ける。そして2回目の普久川ダムの上りの前の平坦で注目選手の香港のCHOIがアタック。ラ・ポムのSKUJINSと2名で先頭を追う。集団は4分差が追いかける。
2回目の普久川ダムの上りで逃げ集団がばらけて先頭2名は吸収。追走していた4名とCHOI、ラ・ポムのSKUJINSが合流して6名に。普久川を越えて通称「小学校の上り」を越えた時点で先頭と集団の差は4分。ここから先頭に入っていないチームが集団を牽引し始める。愛三も先頭には選手を送り込めなかったので、福田に先頭牽引の協力をしてもらう。メイン集団はかなり速いペースで走っていたので、タイム差はみるみる縮み始める。先頭も6人では厳しいようで徐々に人数を減らしていき、最終的には4名にまで絞られる。
そして源河を越えて最後もアップダウンセクションに突入。CHOIなどがアタックを仕掛けるも決まらず。そしてメイン集団は名護に向かうトンネルの上りで先頭4名を吸収。そこからは各チームアタックの応酬で集団が非常に不安定な状況が続く。そしてすべてのアップダウンを越えて再び国道58号に戻ってくると人数は18人にまで絞られていた。愛三はそこに中島と伊藤が入る。
そして18人はアタック合戦を経てそのままゴールスプリントへ。NIPPOの佐野がロングスパートをかけ、ドラパックのPARMER、香港のYEUNG、中島の順でスプリントに入る。PALMERは自分のタイミングを計ってわざと差を保ってスプリントを開始。その後ろについていたYEUNGは追走で脚を使っていたので耐えきれずに離れてしまう。それを中島がかわしたが、後ろから来たシマノの畑中に刺されて3位でのゴールになった。同じ集団にいた伊藤は後ろからロングスパートをかけようとしたが、先行した選手の斜行によりラインを塞がれてしまってスプリントがうまくできませんでした。しかしながらチームとしてしっかりと機能をして最後の集団に2名の選手を送り込み、上位3名に入れたことはよかったです。そしてチーム団体成績は同タイムで3位でした。中島は3位に入賞してUCIポイントを16ポイント獲得しました。
これで2012年のレースがすべて終わりました。例年より2週間遅れて開催されたツール・ド・おきなわを終え、選手たちはオフシーズンに入ります。しかしながら2013年のレースは2月から開催されます。つかの間のオフを満喫し、しっかりと次のシーズンに備えてもらいたいと思います。
また2012年も多くの方々に応援していただきました。目標のUCIアジアツアーランキング1位は達成できませんでしたが、ランキングトップ争いにかなり近いところまでいくことができました。これも偏にみなさんの応援があってこそのものだと思っています。愛三工業レーシングチームは2013年シーズンも変わらず精進していきます。変わらない応援何卒よろしくお願いします。
Text, Photo Takumi BEPPU
第24回ツール・ド・おきなわ
結果
1. Thomas PALMER (Drapac Cycling) 5h32m16s
2. Yusuke HATANAKA (Shimano Racing Team) s.t.
3. Yasuharu NAKAJIMA (AISAN Racing Team) s.t.
…
14. Masakazu ITO (AISAN Racing Team) s.t.
21. Takeaki AYABE(AISAN Racing Team) +58s
41. Shimpei FUKUDA (AISAN Racing Team) +8m26s
44. Nozomu KIMORI (AISAN Racing Team) +8m26s
Start 83/ Finish 53
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