新人賞ジャージに身を包む第12ステージスタート前のロマン・クロイツィゲル(アスタナ) |
ご存知でしたか? SPECIALIZEDは18あるUCIプロチームで3チームにフレーム/フォークを供給していますが、エキップメント(用品)も多くのチームに供給しています。ヘルメットは5チーム(アスタナ、HTC、サクソ、ランプレ、オメガ、略称)に供給しており、うち3チームはフレーム/フォークも供給するチームです。残りの2チーム(ランプレ、オメガ)のフレーム/フォークは他社ですが、ジャージ、バイクにマッチするようスペシャルカラーのS-Works Prevailを採用しています。もちろん、連日ジロ・デ・イタリアの生中継でこれらの製品はひんぱんに登場しています。
「バイクブランドでもあるSPECIALIZEDのエキップメントをなぜ使うの?」「違和感がある」という声が聞こえてきそうですが、じつは採用に至る経緯はとても地道なものです。プロチーム(ロード)のサポート活動は本社のスポーツマーケティングという部門が担当しており、通年で3名の担当者が欧州で活動しています。
彼らは契約チームが出場するメジャーレースに帯同して供給品の交換などのサポートのほか、新規で使用を希望する選手にも対応しています。とくにシューズやサドルは多くのチームが個人契約としており、選手自らがメーカーにアプローチして契約を取る形態が通例です。そんな事情から、SPECIALIZEDではサポートカーに大量の製品を積んでレース会場に出向き、必要に応じてその場で契約書を取りつけて選手へ製品を供給することがあるのです。
そして、その使用感や機能に対する評価は選手間でクチコミとなって伝わり、新たな契約選手を増やし、チーム単位での契約へつながったりします。このような地道なサポート活動によって、シューズやサドルはプロチームに浸透しており、選手の信頼はもとより、ディーラーのみなさまや消費者の支持を得るに至っています。
また、日本でも同じようなプロセスを経て、新城幸也選手(ヨーロッパカ―)がS-Worksシューズを採用しています。
冒頭の疑問にお答えすると、確かに日本ではバイク、用品、アパレルを同じブランドで統一する傾向がまだまだ強いといえるでしょう。しかし、ブランドが同じだからという理由でカラダに合わない製品をわざわざ使う必要があるでしょうか。
もとより、シューズ、サドルはバイクとライダーをつなぐインターフェースであり、「バイクを身体にフィットさせよ。身体をバイクに合わせてはならない」というボディジオメトリー製品発案者のひとりであるアンディ・プルイット博士のコンセプトに基づいて開発されました。
しかも、最新のラインナップではカラーバリエーションを充実させ、ロゴを小さくするなど、他社バイクのユーザーにも取り入れやすい配慮を講じています。 「乗っているバイクの競合だから」という理由でSPECIALIZEDエキップメントを使わないのはナンセンス! プロチームも認めるパフォーマンスを1 人でも多くのユーザーさまに使っていただけるよう、これからも開発研究と品質向上により一層の努力を重ねて参ります。
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