今日は燃える男、竹谷賢二アドバイザーの 2011Secteur Compの試乗記をお伝えするよ。
竹谷さんが7月22日から27日にかけて開催された「やまみちアドベンチャー」の北海道 道東一周ツアーに参加して、実際にSecteur Compで約600kmを走破した体験からリポートを書いてくれたんだ。内容はもともと社内向けに書かれたらしく、ちょっとお堅い感じだけど許してね。
Photo:丹羽隆志(やまみちアドベンチャー) |
2011 Secteur Compはこちら
それではどーぞー♪(原文ママ)
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2011セクターコンプ インプレ
今年の春から2010モデルのセクターエリートを乗り込んでみて昨今のアルミバイクの性能の進化に驚きしきりでした。
金属特有の腰を感じながらも、しなやかなフィーリング!これは、アルミのガチガチ、カンカンな硬さをうまく、いなしているなあ、と。
さて、2011モデル セクターコンプはフレームが、そのセクターエリートのA1アルミから、メインはE5アルミ、そしてカーボンバックというハイブリッドになっています。E5はアルミフレーム全盛の時代に、トップモデルのS-WORKSに採用されていた素材ですので、剛性がとても高いのだろうな、それで高いペダリングパワーの推進力への変換効率を上げているのだろな、そしてカーボンバックで路面からの振動を吸収して、バランスを上手く調整しているのかな、と。
Photo:丹羽隆志(やまみちアドベンチャー) |
実際に乗ってみた最初の印象は、まさに、カチッとしている!で硬質感があり、最初はむしろ戸惑いました。というのは、A1アルミのしなやかさ、に剛性バランスコントロールの妙を見た気がしたのに、それから離れてしまった感があったからです。
しかし、それは乗るに従い消失し、変わって、自然とペースアップをしてペダリングをしていることに気がつきました。 A1よりも少しだけ高いパワーをかけると、しっかりと受け止めてくれて、しっかりとリアホイールに伝達してスピード、加速、巡航みい感じです。特に、しっかりとトルクを掛ける走りでは、その剛性にマッチしています。アルミレースバイクのそれに似た印象です。
ですが、路面から受けるストレスはアルミレースバイクとは、かなり異なり、速度が35キロ以上のときは、カツン、とか、バチン、というような、カドの立った鋭利な衝撃ではありません。そのカドをとって、段差や路面の継ぎ目をヤスリで落としたかのような、あるいはそれをカーペットで覆ったような感じでカラダに伝わるストレスを和らげてくれます。それは同時にホイールの”跳ね”を抑えてくれているので、バイクの挙動が乱れず走行安定感が増します。
Photo:丹羽隆志(やまみちアドベンチャー) |
わずかでも余計な操作を要しないというのは、これも疲労低減に繋がる要素です。
長距離を走るためのポイントは、”活動時間x時間平均の走行スピード=走行距離”であることから、1)カラダやメンタルの疲れやストレスを減らして活動時間を伸ばす、2)持続可能な有効パワーの平均的向上、が必要になります。
セクターエリートは、バイクとしてはそれらをライダーに提供できるように、しっかりと造りこまれたフレームのようです。
加えて、ハンドルの小変更は、とても効果出来です。ショーとリーチに加えて、ドロップもより小さく、ポジション変化、落差を少なく出来き、アールが穏やかな丸に近い形状になることで、グリップポジションも微妙に調整しやすく、手の小さい人にも扱いやすい形状になっています。これは多くの人にとって好ましいです。
2011 Secteur Comp |
新しいシマノ105の採用は、その部分的な性能向上もさるkとながら、ブレーキアーチにも全面的に採用されているので、高いスピードでの下りのブレーキングなど走行に関わる全体性能の向上に大きく貢献しています。
振動、衝撃、不安定、というストレスを減少し、剛性、路面追従性を上げる、これらが、A1よりも高いバランスでまとまっていますので、ただ”長時間”を走りたいのではなく、より”長距離”を走りたい
と願う、サイクリストにピッタリのバイクだと思いました。
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