2015年4月28日火曜日

新型ダウンヒルMTB「S-WORKS DEMO8」に乗ってみた。藤田翔也レポート

新しいダウンヒルバイク「S-WORKS DEMO8」に乗りました。

スペシャライズドMTB TEST RIDERの藤田 翔也です。

マウンテンバイクもいよいよシーズンイン。ダウンヒルバイクの稼働時期です!

今回の記事は「S-WORKS DEMO8」のファーストインプレッションです。


今回はいくつかのポイントに分けてご紹介します!

まずは、バイクサイズ。身長167cmの僕が選んだのはSです。

自分の得意な区間は、シングルトラックやタイトコーナーなどの狭くてタイトなセクション。なので、小さいモーションで素早く曲がれるサイズ感のバイクを重視しました。

身長だけで言えば、以前乗っていた26インチのDEMOを考慮しても、トップチューブ、シートチューブに関してはMサイズでも乗れそうでした。しかし、身長に対して腕が短めな体格なので、リーチ、ホイールベースをしっかりと確認。自分の体格やライディングスタイルに合うのはSサイズと判断しました。

さて、ここからはファーストライドで得た新型DEMOの印象をお伝えします!

すでに完成形と言えた26インチ・ヴァージョンから、思い切ったジオメトリーの変更がされている最新のS-WORKS DEMO8。ホイールサイズの大型化による操作感の違いなど、先入観を持たれる方も多いと思います。僕もそうでした。正直、ライドをするまでは決して全てが良いイメージというわけではなかったのです。

しかし、コースを走ると、すぐにそんなイメージは吹き飛びます。


650bホイールに大径化されたタイヤは接地面が広がり、グリップ力が増すことで、コーナー中の安定感は素晴らしく向上されていました。

そして、コーナー中ハンドルが切れ込んでしまうような感覚が格段と減り、26インチDEMO8よりも安心感を持って進入できるコーナーが増えた印象です。


タイヤのグリップ力が増したことで、不安定なオフキャンバー区間もとても走りやすかったです。

ロックセクションやルーツセクションのような路面凹凸の激しい区間でも、ホイールの大径化によりギャップの乗り越え性能が向上され、バランスを崩しにくくなりました。

ジオメトリーのアップデートによって、さらに安定、安心して走れるようになったのを実感できました。これには、とても驚きました。

こうした650bホイールサイズのメリットを活かし、すぐに肌で体感できたのはスペシャライズドの開発力、技術力の高さゆえだと思います。

26インチDEMOに足りなかった点が改善され、もともとの良さを引き継ぎつつパワーアップを果たしたのがこの新型DEMOという印象です。

新型S-WORKS DEMO8をチェック >

加速性と安定性のバランスも、さらに進化しています。


これは新しいFSRリンケージの性能によるものですが、BB同軸化によってサスペンションの動きがさらにアクティブになった事で加速性が向上しています。

そこに、従来からのDEMOの魅力の1つ、「どんな路面でも地を這うような安定感」が加わるわけです。,バイクコントロールを失うような加速はしません。ライダーのパフォーマンスをしっかり発揮させてくれる印象です。

前作と比較した際の大きな違いの1つに、「速度感」が挙げられます。

どんどん前へ進む感覚がダイレクトにわかり、ライドしていて本当に楽しいです。DEMOの安定感がプラスされ、縦、横のどんな場所でもとてもスムーズに走れました。
これはぜひ、体感して頂きたいです!!!



新型DEMO8のリアサスペンションにはモーターサイクル、カー業界で有名なオーリンズを採用しています。

僕は2014年のレースシーズンから、オーリンズのリアサスペンションを使用していますが、どんな路面状況でも不安を感じることのない、素晴らしい性能です。「最高」の一言につきます。


実は、僕はジャンプ区間があまり得意ではないのですが、オーリンズを使い始めてから苦手意識が格段に減りました。それは、飛び出しと着地時の安心感を、バイクからしっかり感じることができるからです。自信をもってトライできるようになりました。


2014年のレースシーズンを通して、このサスペンションに助けられたレースを少なくありません。オーリンズと10年のパートナーシップを結んだスペシャライズドのさらなる進化が楽しみでしょうがないです。

さあ、いよいよシーズンイン!僕のナショナルレース開幕戦は55日滋賀県箱館山です!

皆さま、バイクのメンテナンスは大丈夫ですか?
まだの方は、しっかりとシーズンを楽しめるように、行きつけのプロショップでメンテナンスをお願いしましょう♪

2014年度のエリートクラス最高順位は12位。
更に飛躍できるよう頑張っていきます!

撮影地 S-TRAIL静岡県清水区)
photo by nasyoR

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